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ロシアが北朝鮮化する。20世紀に終わった方向に全力疾走

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ウクライナ侵攻によって、ロシアが自由主義陣営諸国から金融制裁を受けています。

また、スポーツでも『FIFA』(国際サッカー連盟)と『UEFA』(欧州サッカー連盟)がロシア代表・クラブチームの大会参加を認めない決定をするなど、ロシアを切り離す方針を打ち出しています。

このような動きを受けてロシアは「独自の大会をするからいいもんね」という居直った態度を見せています。本件を報じた『東スポ』から記事の一部を引用すると以下のような具合です。

ロシアのオレグ・マティシン・スポーツ大臣は同国のニュースチャンネル「ロシア24」で「ロシアで開催されるほぼすべての大会のフォーマットを変更することになった。

(海外勢に)オープンにし、アスリートを招へいする予定だ。すでに(ロシアへの)制裁に加わらず、抑制的な姿勢を取る多くの国、多くの競技でわが国の選手と競いたいと思うに違いない」と宣言。
(後略)

⇒参照・引用元:『東スポ』「ロシアが仲良しグループ集めた国際大会ブチ上げ! フィギュア重鎮『未来へのステップだ』」

ロシアの北朝鮮化が鮮明になってきました。

若い世代はご存じないかもしれませんが、1989年、北朝鮮は「ソウルオリンピック」(1988年開催)に対抗して「第13回世界青年学生祭典」というイベントを催しました。南が世界に認められるわけにはいかない、というわけです。

北朝鮮はお金もないのに47億ドルもの資金を投じてスタジアムや巨大ホテルの建設を行いました。


↑北朝鮮にランドマークになった「柳京ホテル」。

今も北朝鮮の名所になっているピラミッド型の「柳京ホテル」はこのときに建設されました(大会に間に合いませんでした)。

ロシアの動きはかつての北朝鮮のこのような動きを想起させます。

ロシアは、プーチン大統領の指導の下、ソ連に回帰しようとしています。

21世紀になったというのに、すっかり「失敗だった」と20世紀に結果が出た国体に向かっているのです。

全く愚かという他ない選択ですが、こればかりはロシア国民の皆さんが反対しないとそうなってしまいます。

新冷戦は「民主集中制 vs 自由主義陣営」

政治的な話になって恐縮ですが、今回の新冷戦は「民主集中制 vs 自由主義陣営」になりました。

民主集中制というのは、「民主主義的中央集権主義による統治制度」のことです。この「民主主義」の「」がくせ者で、自由民主主義ではありません。

簡単にいえば、「独裁者を戴いた民主主義」という体制です。

なんだそれ」と思われるかもしれませんが、人権などなきに等しい北朝鮮も自らを民主主義国家だと呼称しているのです。

本当です。

北朝鮮にも憲法があって第4条にはこう書いてあります。

北朝鮮憲法 第一章 第4条
朝鮮民主主義人民共和国の主権は、労働者、農民、勤労インテリおよびすべての勤労人民にある。

しかし、第5条はこうなっています。

北朝鮮憲法 第一章 第5条
朝鮮民主主義人民共和国においてすべての国家機関は、民主主義中央集権制の原則によって組織され、運営される。

民主主義中央集権制と書いてありますが、主権者と規定されている人民の代表、もしくは指導部に国権の全てを集中するという制度です。

自由主義陣営国からすれば大笑いですが、この統治制度(あるいは理論付け)が、北朝鮮でいえば「朝鮮労働党」と首領、中国でいえば「中国共産党」と総書記が国権の全てを握ることを「よし」とする背景になっています。

北朝鮮も中国も、民主主義を標榜してはいますが、「人民の代表」「指導部」が自由民主主義に則った選挙によって選ばれたものではないところに詐術があります。

ソ連もこの「民主集中制」ドクトリンによって運営されていました。そして崩壊したのです。

プーチン大統領はこれに回帰しようとしています。

自分の権力をいかに理論付けて正当化するかは、これからの見物ですが、ロシアの伝統に則ってプーチン大統領は鉄の超人になろうとしています。

ロシアの人にはこういう情け容赦ない人物を戴きたい願望があるのです。

ロシアは、イワン雷帝ピョートル大帝スターリンという鉄の超人の系譜を生みました。今、プーチン大統領を失脚、あるいは方向転回させないと、ロシアではまた民主集中制が固定化される可能性があります。

固定化された後、これまたロシアの伝統に則って(どのくらいの時間がかかるか分かりませんが)開明君主が現れるでしょう。歴史は繰り返す――は本当のことなのです。

いずれにせよ、ロシアがもはやアカンと歴史的に証明された方向に全力疾走していますので、世界は「自由主義陣営国 vs 民主集中制国(中国・ロシア・北朝鮮)」の構図になります。

プーチン大統領の支持が厚いのはロシアにある「超人待望」のためかもしれない
ロシアは旧ソ連が崩壊してできた国です。共産党一党独裁体制が崩壊したはずなのに、なぜかいまだにプーチン大統領がまるでツァーリのように君臨しています。 また、国が経済的な困難にさらされるとトップは非難されそうなものですが、プーチン大統領の...

(吉田ハンチング@dcp)

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