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中国ですら「プリゴジンの死は偶発事故ではない」という

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2023年08月23日、ロシアの民間軍事会社『ワグネル』の首魁エフゲニー・プリゴジンさんが亡くなりました。


↑「プーチンの調理人」といわれたプリゴジンさんでしたが……。

ロシア非常事態省の公表によると、首都モスクワからサンクトペテルブルクに向かっていた自家用ジェット機が北西部のトベリ州で墜落。

『ロシアの航空運輸局』は、乗客7人と乗員3人が搭乗していたとして10人の氏名を公表しました。この中にプリゴジンさんと『ワグネル』の幹部「ドミトリー・ウトキン」さんの名前があったのです。

搭乗した飛行機が墜落したとのことで、本件は世界中を驚かせましたが、一方で「ああ、やっぱりそうなるか」という声も上がっています。

先にご紹介したことがありますが、ロシアにおいてはそもそも民間軍事会社は違法です。

プリゴジンさんが亡くなったことについては、アメリカ合衆国のバイデン大統領は「特に驚かない」という感想を漏らしています。これは「当局に消されたのでは」という疑念を代表するものでしょう。

ロシアと仲良くしている中国からも似たような反応がでています。驚くことに中国共産党の英語版御用新聞『Global Times』が記事を出しているのです。以下に記事の一部を引用すると、こんな具合です。

(前略)
中国の専門家は、これまでの公開情報と映像資料から、プリゴジンの死が単なる事故である可能性はほとんどないと述べた。

また、プリゴジンの存在は一般的に各方面にとって一種の「脅威」であるため、ロシアの捜査の最終的な結果にかかわらず、継続的な議論と逆襲は避けられないと付け加えた。
(後略)

⇒参照・引用元:『Global Times』「Shock, speculation linger over Prigozhin’s reported death in plane crash; US, West launch ‘cognitive warfare’ using incident」(プリゴジンの飛行機墜落事故死報道に残る衝撃と憶測、合衆国・西側は事件を利用した『認知戦争』を開始)

御用新聞『Global Times』は、専門家の口を使って中国共産党の言いたいことを記事にします。この記事も、本件を合衆国はじめ自由主義陣営国が情報線に使っている――という主旨ですが、それでも「事故の可能性はほとんどない(誰かがなんらかの手を下した)と書いています。

24日(現地時間)には、ロシアのプーチン大統領が本件について言及しました。

飛行機墜落で亡くなった10人について「遺族たちに最も深刻な哀悼の意を伝える」とし、「ワグネルの職員たちが乗っていた」と述べ、「ウクライナのネオナチ政権との戦いで大きな貢献をした人々」と称賛。

プリゴジンさんについては、「複雑な人生を生きた人」として「彼は生きながら重大なミスをしたが、彼自身のために、また私が要求する時はここ数カ月間国家のために成果を挙げた」と述べました。

「ロシア連邦捜査委員会が事故関連捜査に着手すると報告した」と付け加えています。

合衆国防総省の報道官は、「地対空ミサイルで撃墜された」という報道が「不正確だ」と明らかにしています。

ロシア側の調査結果がどのように出るのか、まずは注目です。

(吉田ハンチング@dcp)

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