アメリカ合衆国・中国の対立は深まるばかりです。
中国は、自身のことを「アメリカ合衆国はじめ自由主義陣営国群から圧迫を加えれられている被害者」としています。しかし、大国であるという自信はあるので。
2023年02月21日、中国の外交部長官の秦剛さんが、北京で開催された「グローバル安全保障構想:安全保障のジレンマを打破する中国の解決策」をテーマにしたフォーラムで基調演説を行いました。
以下は外交部が出したプレスリリースです。
秦剛は「中国は大国であり、安全な国際環境なくしてその発展はあり得ない」と述べた。
「同様に、中国の安全がなければ、世界の安全もない。
現在、中国人民は中国共産党に指導され、自信に満ち、団結して中国式の近代化で中華民族の偉大な若返りを全面的に推進する闘いを行っている。
しかし、外部からの中国への弾圧と封じ込めはエスカレートして激化しており、中国の主権と安全に対する深刻な脅威となっている。
我々は、あらゆる形態の覇権主義とパワーポリティクス、冷戦思考と陣営間の対立、いかなる外部勢力による中国の内政干渉に断固反対し、国家の主権、安全、発展利益、国際的な公正と正義を守る」
合衆国は「中国がロシアに武器を援助するならタダではおかない」と警告しましたが、これに相当頭にきたようです。
「オレ様は大国だぞ」――と、他の国ならあまり言いそうにないことを外交部の長官が口にしています。
日本には、いまだに「中国の上層部には仁者がいる」などと考えている学者、政治家の先生方がいらっしゃいますが、このような愚かすぎる発言を見てもその考えを堅持されるのでしょうか。
「中国の安全なくして世界の安全なし」だそうです。
「中国をなくさずんば世界の安全なし」の間違いではないでしょうか。
秦剛外相の「4つの堅持」と称するものが以下です。
主権
安全
発展利益
国際的な公正と正義
4つ目の「国際的な公正と正義」をちっとも守らないから、自由主義陣営国群から圧迫されているのではないでしょうか。
「人はそれぞれ正義があって……」というフレーズがあります。そりゃあそうでしょうが「中国の正義」などという失笑物なインチキに付き合うわけにはいきません。
(吉田ハンチング@dcp)