2023年02月21日、韓国の関税庁から「2023年02月20日時点での輸出入動向」が公表されました。結果は思わしくありません。
2023年02月01~20日
輸出:335億4,900万ドル
輸入:395億3,600万ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):-59億8,700万ドル2023年01月01日~02月20日累計
輸出:798億2,500万ドル
輸入:984億6,400万ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):-186億3,900万ドル
2023年02月の貿易収支は、20日時点で「-59億8,700万ドル」。02月10日時点では以下のとおりでした。
2023年02月01~10日
輸出:176億1,700万ドル(11.9%)
輸入:225億8,800万ドル(16.9%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-49億7,100万ドル2023年01月01日~02月10日
輸出:638億9,400万ドル(-10.3%)
輸入:815億1,500万ドル(2.0%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-176億2,200万ドル※( )内は対前年同期比の増減
02月10日時点で「貿易収支:-49億7,100万ドル」でしたので、02月11~20日の10日間で約10億ドルの赤字が増えたことになります。
先にご紹介したとおり、2023年01月は通関ベースとはいえ「貿易収支:約-127億ドル」でしたから01月の経常収支はほぼ赤字確定です。
02月もこのまま赤字が進むと、02月の経常収支も危なくなってきます。
韓国は貿易収支が十分が黒字でないと経常収支は黒字になりません。文在寅政権の時代は、通関ベースで「貿易収支:約-65億ドル」が、国際収支統計の貿易収支が赤黒の閾値でした(通関ベースの貿易収支の赤字が約-65億ドルを超えると黒字に転換できなかった)。
今回の公表データでご注目いただきたいのは、主要輸出品目が相変わらず弱体化していることです。
主要輸出品目の対前年同期比の増減
コンピューター周辺機器:-55.5%
半導体:-43.9%
家電製品:-38.0%
無線通信機器(スマホ):-25.0%
精密機器:-15.6%
半導体が対前年同期比で「-43.9%」まできました。
家電は-38.0%で、韓国の家電企業が酷寒の状況にあることを証明しています。スマホも-25.0%でよくありません。
まだ締まってはいませんが、2023年02月も韓国の輸出は不振です。残り10日間で02月がどのように締まるのかにご注目ください。
(柏ケミカル@dcp)