2020年12月15日、『韓国経済研究院』(KERI)から興味深いリポートが出ています。韓国の「売上高上位100の上場企業」の投資、財務状況を調べたものですが、
コロナ禍の中でも投資は頑張って維持している。しかし、借り入れは急増した
というのが主旨です。しかし、この結論は大して面白くはありません。注目したいのは以下のポイントです。
韓国上位100社
2020年第3四半期まで
累積売上高:611.6兆ウォン(対前年同期比:3.9%減少)
累積営業利益:35.9兆ウォン(対前年同期比:6.8%増加)
2020年第3四半期まで
累積売上高:611.6兆ウォン(対前年同期比:3.9%減少)
累積営業利益:35.9兆ウォン(対前年同期比:6.8%増加)
売上は減少しているのに、営業利益は上昇しているじゃないか!と喜ぶのは早計です。
ここから半導体産業の主力『サムスン電子』と『SKハイニックス』の2社を抜くと、以下のようになるのです。
韓国上位98社
2020年第3四半期まで
累積営業利益:17.5兆ウォン(対前年同期比:21.9%減少)
2020年第3四半期まで
累積営業利益:17.5兆ウォン(対前年同期比:21.9%減少)
『サムスン電子』と『SKハイニックス』の2社だけで累積営業利益が「18.4兆ウォン」と、100社合計の「51.3%」に達することも驚きですが、この2社を抜くだけで営業利益は「対前年同期比マイナス21.9%」に赤転するのです。
お分かりになるでしょうか? つまり、韓国は半導体産業がなんとか支えており、それ以外は利益が急減しているということです。先からMoney1でご紹介しているとおり、半導体産業がこけると経済の竜骨が折れるのです。
⇒参照・引用元:『韓国経済研究院』公式サイト
(柏ケミカル@dcp)