韓国国会で過半数を占める『共に民主党』が割れるかもしれません。
先にご紹介したとおり、野党に転落した『共に民主党』が2022年06月01日に行われた「全国同時地方選挙」で大敗を喫しました。
元大統領候補の李在明(イ・ジェミョン)さんはちゃっかり補欠の国会議員選挙で当選しましたので、『共に民主党』の支援者からは「責任論」が浮上しています。
しかし、李在明(イ・ジェミョン)さんは責任を取る気などさらさらないでしょう。そもそもこの人は党の指導部の人間とは折り合いが悪いのですから。李在明(イ・ジェミョン)さんからすれば、まさに「知らんがな」です。
今回の選挙の大敗を受けて、『共に民主党』の「非常対策委員会」の共同委員長が全員辞職を表明しました。
この「非常対策委員会」は大統領選挙での敗北で立ち上げられたもの。『共に民主党』への支持を回復するとしていたのですが、先にご紹介した「老害よ去れ」騒動などがあってそもそもうまく機能していませんでした。
今回の地方選挙の大敗でとてもではありませんが「無理」と判断し、全員辞職と相成りました。
『共に民主党』は08月の全党大会に向けて指導部を刷新することになります。
日本では「民主党政権など二度とごめんだ」という意識が多数派になっていますが、韓国でも「『共に民主党』政権など二度とごめんだ」という人が多くなってきたようです。そのくせ進歩派と呼ばれる運動圏出身の人間に対する支持は一定数あるので厄介です。
韓国ではかつての学生運動に対する信仰にも似た思いを持つ人がいらっしゃって、その人たちが左へ左へと誘導するのです。しかし、同じ左派でも「ゴリゴリの運動圏上がりの人にはついていけない」という議員もいます。
「このままでは次の国会議員選挙で勝てない」となれば、またぞろ党の分裂、新党結成へと進む可能性が高まります。「馬糞の川流れ」になるかどうか要注目です。
(吉田ハンチング@dcp)