2020年12月09日、韓国メディア『毎日経済』に雪だるま式に債務を増加させている韓国経済に『BIS』(世界決済銀行)が警告を行った旨の報道が出ました。以下に同記事の一部を引用します。
(前略)
韓国企業の負債と家計負債が急増し、民間債務のリスクレベルが11年ぶりに「警報」段階に入ったと国際決済銀行(BIS)から警告が出た。
(後略)
『BIS』のデータよると以下のようになっています。
家計債務:1,887兆ウォン
企業債務:2,073兆ウォン
政府負債:865兆ウォン
※政府負債はいわゆる中央政府のみ
2020年になってから「家計債務:60兆ウォン増加」「企業負債:120兆ウォン増加」となっており、とにかく民間部門の負債増加のスピードが尋常ではないのです。ここまでで計3,960兆ウォンですから約4,000兆ウォンです。
特に注目すべきは『BIS』によると信用ギャップのデータが2020年第2四半期に「13.8%」に達したことです。
⇒参照・引用元:『BIS』公式サイト「Credit-to-GDP gaps (actual-trend)」
「信用(クレジット)ギャップ」というのは、現時点でのGDPに対する与信量の割合と長期トレンドから計算されるものですが、「10を上回ると危機が3年以内に発生する」シグナルとされるのです。同記事ではこの点を指して「『BIS』からの警告」と呼んでいます。
2008-2009年の韓国通貨危機時には「13.2%」を記録したことがあります(2009年第2四半期)。なので大変によろしくありません。
ちなみに『BIS』の家計負債のデータは以下のようになっています。
家計負債が対GDP比で何パーセントかを示したものですが、韓国は2020年第2四半期末で「98.6%」まできました。間がいいことに、すぐ上に日本があります。見ていただければ分かるとおり、日本の家計負債は「対GDP比63.7%」です。
韓国のメディアでは日本を借金大国などとくさすことがありますが、鏡をご覧になった方がよいでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)