夏休みをとっていた韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が、本日2022年08月08日から業務に戻ります。
この夏休みを口実に、訪台して中国を激怒させたペロシ下院議長と会わなかったわけですが、このガラのかわし方については、立場によって評価が変わります。
親米保守の立場からすれば、「訪韓したアメリカ合衆国のVipに会わないなんて、ナニやってんだお前は」と批判が上がり、親中進歩から見ると「国益を考えてよくやった」になります。
ですので、基本的に政府与党『国民の力』からは「駄目だろ」と批判的な評価で、野党に転落した『共に民主党』からは肯定的に評価されていました。
国民はどうなのか――と『Oxopolitics』というサイトがアンケート調査を行ってみたのですが、87%が「外交的な欠礼である」と否定的に評価しました(回答者は788人)。
国民が批判的だと分かったからでしょうか、『共に民主党』の朴洪根(パク・ホングン)院内代表は「外交関係であり得ないアマチュアの恥ずかしい国政運営」と大声を出しています。
前文政権が行った外交は、果たして「アマチュアの恥ずかしい国政運営ではなかった」と言えるのでしょうか。
それはともかく、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領はペロシ下院議長に会わないという決断によって最も大事なはずの保守派を失望させました。
また、合衆国に対して「この政権は腰がすわってない」というメッセージを送りました。中国と対決する覚悟がないと知らしめたのです。
合衆国に「口だけ番長」と見透かされたでしょう。韓国は相変わらず、苦境を口先だけで乗り越えられれると思っているご様子。
そんな態度が中国相手にも通用するでしょうか。
朴振(パク・ジン)外交部長官と王毅外相の会談結果に注目です。
(吉田ハンチング@dcp)