2022年09月21日、韓国の関税庁から「2022年09月01~20日の輸出入の現況」のデータが出ました。
通関ベースながら、韓国は5カ月連続で貿易赤字となっています。
上掲のとおり、2022年は01~08月のうち、貿易黒字になったのは2カ月だけです。当月が赤字になると6カ月連続の貿易赤字になります。
――で、注目の09月なのですが、20日時点で以下のような結果となります。
2022年09月01~20日
輸出:329億5,800万ドル(-8.7%)
輸入:370億6,300万ドル(+6.1%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-41億500万ドル2022年01月01~09月20日
輸出:5,004億1,900万ドル(+11.7%)
輸入:5,296億3,200万ドル(+24.3%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-292億1,300万ドル※( )内は対前年同期比の増減です。
09月01~20日は「-41億500万ドル」まで赤字が膨らみました。累計で「-292億1,300万ドル」です。
ご注目いただきたいのは、対前年同期比の増減です。
当月はここまで輸出が「-8.7%」とマイナスに転じています。韓国当局は、「輸出が伸びているので大丈夫」というのが基本スタンスでしたが、そうも言っていられなくなってきました。
何よりマズくなっているのは、対中国貿易です。読者の皆さまもご存知のとおり、中国は韓国最大の貿易相手国であり輸出先です。以下をご覧ください。
主要な輸出先「対前年同期比の増減」
中国:-14.0%
アメリカ合衆国:-1.1%
EU:-15.3%
ベトナム:-13.0%
当月は、最大の輸出先・中国で-14.0%を記録しました。韓国にとってこれは大きな痛手です。
なにせ「中国からの輸入」の方は「+3.1%」と増加しています。ということは、「輸出 – 輸入」で求める貿易収支が薄くなるのです。
韓国の場合、残りの10日は黒字になることが多いので、「09月01~20日:-41億500万ドル」をどこまでの赤字にセーブできるかです。
果たして09月がどうなるのか、ご注目ください。
(柏ケミカル@dcp)