事実上破綻して法定管理下にある韓国『双竜自動車』の優先買収候補となった、電気バスメーカー『エジソン・モータース』。
これまでご紹介してきたとおり、今になって資金が足りないとドタバタしていますが、さらに悪いことが明らかになりました。
買収候補となったのは、『エジソン・モータース』を中心とするコンソーシアムですが、これには『キーストーン・プライベート・エクイティ』『KCGI』という投資ファンドが参加しています。
ところが、この『キーストーン・プライベート・エクイティ』が投資判断を撤回する動きをしていることが報じられました。
『中央日報』の記事から以下に引用します。
(前略)
昨年12月31日、『キーストーンPE』高位関係者は「最近(『エジソン・モーターズ』側に)『双竜自動車』の将来の競争力を蘇らせる中・長期経営戦略を提示しなければ(投資)できないと伝えた」と話した。彼は「当初、『双竜自動車』のプラットフォームを基盤に電気自動車メーカーに転換し、競争力を持つという事業構想に同意してFI(Financial Investor:財務的投資家)となった」とし「だが、まだ投資を決定するほどの事業計画書を受け取っていない」とした。
この関係者は「(『双竜自動車』と『エジソン・モータース』間で)本契約が締結されたとしても、『双竜自動車』の発展戦略が出なければ(資金を)支援できない」と付け加えた。
『中央日報』の報道が正しければ、肝心のFIが「資金を提供しないかもよ」と言っていることになります。
また、『キーストーン・プライベート・エクイティ』が求めている納得できる事業計画については、『産業銀行』の李東杰(イ・ドンゴル)会長がかつて同様のことを述べています。
Money1では2021年06月15日に記事にしましたが、やはり「事業計画書なしには資金提供は行わない」旨を言明しています。
――というわけで、『エジソン・モータース』による『双竜自動車』買収話は消滅しそうな雰囲気になってきました。
(吉田ハンチング@dcp)