韓国「航空産業の大再編」のプランまとまる!「しまっちゃうよ」

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Money1ではずっとコロナ禍ですっかり左前になった韓国航空産業の動向についてご紹介してきました。

『大韓航空』と『アシアナ航空』は国策銀行『産業銀行』の旗振りで合併へ向かい、LCC(格安航空会社)『イースター航空』は破綻して法定管理下へ。

韓国には普通の航空会社(表現がヘンですが要はLCCではない航空会社)は『大韓航空』と『アシアナ航空』しかありませんでしたので、これがまとまって一つになるわけです。

で、LCCの方はどうなのかといいますと、(よせばいいのに)9社もあったLCCのうち株式を上場しているのは次の4社。

韓国上場LCC4社の負債比率
『済州(チェジュ)航空』:430%(前年:353%)
『ティーウェイ航空』:517.6%(前年:331.2%)
『ジンエアー』:467%(前年:267%)
『エア釜山』:838.17%(前年:811.83%)

負債比率は「自己資本に対する負債の割合」を示しており、例えば『済州航空』の場合、「430%」ですから、負債が自己資本の「4.3倍」あるわけです。

韓国メディアでは「負債比率200%以内で正常」などと解説されることが多いのですが、その基準に照らしても上掲4社は全部ダメということになります。LCC最大手といわれるのはこの中の『済州航空』ですが、先にご紹介したとおり同社は債務超過寸前です。

このように、どれをとっても傾いた航空会社ばかりですので、『産業銀行』は『大韓航空』と『アシアナ航空』の合併に併せて、LCCの合併も目論んでいることが分かりました。

2021年04月20日、『産業銀行』は「大韓航空経営評価委員会」で、

『大韓航空』と『アシアナ航空』の合併会社の上に『韓進KAL』を持株会社として置き、その下にLCCの『ジンエアー』『エア釜山』『エアソウル』を合併させた会社を置く

というプランをまとめたとのこと。

「しまっちゃうおじさん」の所行のようなまとめっぷりですが、韓国政府はとにかく飛びそうな会社はまとめてしまうという方向で航空産業の再編に取り組んでおります。

(吉田ハンチング@dcp)

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