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韓国「貿易収支」が赤字「-20億ドル」!経常収支の赤転の可能性は?

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韓国の関税庁から2021年04月01~20日の輸出入のデータが公表されました。韓国メディアでは「輸出の回復は明らか」などの惹句が踊っています。「輸出金額」が増えたのは確かですが、その中身は以下のようになります。

⇒データ引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「2021年4月1日〜4月20日、輸出入の現状」

2021年04月01日~20日
輸出:309億8,500万ドル(前年同期比:45.4%増加
輸入:330億1,100万ドル(前年同期比:31.3%増加
貿易収支(輸出 – 輸入):-20億2,600万ドル

韓国メディアでは、「輸出が対前年同期比45.4%増加!」と大きな見出しになっていますが、本格的なコロナ禍のただ中であった(しかも韓国自体が通貨安でドボン寸前だった)2020年04月と比較しての「45%アップ」ですから、そりゃそうでしょうねぇという話で、特に驚くに値しません。

以下をご覧ください(これは国際収支統計からグラフ化したもの)。

45%アップというのは、上掲グラフの箇所と比べてのことです。戻していないと困るでしょう。

また、韓国にとって最も大事な貿易でのもうけを示す「貿易収支」は「-20億ドル」と赤字です。

以下をご覧ください。昨年、2020年同期の成績です。

2020年04月01日~20日
輸出:213億800万ドル(前年同期比:28.3%減少
輸入:251億4,400万ドル(前年同期比:18.7%減少
貿易収支(輸出 – 輸入):-38億3,600万ドル
これは関税庁のデータ

04月01~20日で貿易収支は「-38億ドル」でした。

これでどうなったかというと、韓国の経常収支は見事に赤字転落したのです。

同じ関税庁のデータで、現在「-20億ドル」です。

普通なら、また経常収支が赤転するんじゃないだろうな、と考えるのではないでしょうか。貿易収支がこの水準であれば経常収支が赤黒スレスレか、へたすれば赤字の可能性があるはずなのです。

国際収支統計にまとまったときに、例によって輸入が関税庁のデータよりも大きく下になって貿易収支が黒転しましたー!というオチになるような気もしますが。

(吉田ハンチング@dcp)

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