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【半導体戦争】韓国は台湾に顧客を奪われている。

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韓国政府は半導体関連に支援金を投入しようとしています。

半導体頼みとなってきた韓国の輸出を支えるためですが、その背景として韓国の半導体産業がこれまでのように世界で優位性を保てるかどうかが怪しくなってきたという観測があります。

韓国メディアでも特に『サムスン電子』の先行きについて不安視する記事が散見されるようになっています。

というのは、『サムスン電子』がファウンドリー事業(半導体の受託生産)において、台湾『TSMC』に商売を奪われるという事態が相次いでいるからです。

例えば、アメリカ合衆国『NVIDIA』は、最新鋭のGPU「H100」の製造を『TSMC』に委託することを公表しています。09月に新しく公開されたGPU「RTX40」シリーズは、4ナノメートルプロセスで製造され、これまた『TSMC』が担当します。

『TSMC』は『サムスン電子』よりも微細工程において技術が上なのです。

『Qualcomm(クアルコム)』の例もあります。「Snapdragon 8 Gen 1」は『サムスン電子』げ4ナノメートルプロセスで製造を担当しましたが、これが「Snapdragon 8+ Gen 1」では『TSMC』に製造が委託されることになりました。

もともと『Qualcomm』は、「Snapdragon 8 Gen 1」も『TSMC』に委託する腹積もりだったのですが、『TSMC』のラインがいっぱいで入らず、仕方なく『サムスン電子』になった――という報道もあったのです。

『TSMC』は微細工程において『サムスン電子』より技術力が上だ、という指摘は台湾メディアが報じており、他ならぬ『サムスン電子』のDS部門長であるギョン・ギェヒョン社長自身もこのことを「5nmおよび4nmプロセスはTSMCよりも開発スケジュールと性能で遅れた」と述べて一部認めています。

『Apple(アップル)』、『AMD』などの有力企業が『TSMC』に半導体製造を委託しており、このままでは『サムスン電子』はファウンドリー事業で遅れをとったまま、リードを広げられる可能性があるのです。

――というわけで、韓国メディア、また韓国政府レベルでも『サムスン電子』の先行きに懸念を抱いているというわけです。

もちろんあるに越したことはないでしょうが、政府が補助金を突っ込んだから技術格差が縮まるというものではないので、この点は要注目です。

なにせ、前文在寅政権は「K-半導体」などとぶち上げましたが、「君たちが頑張って投資するように」という――「お前らもっと頑張れ」でしたので。

(吉田ハンチング@dcp)

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