韓国経済が風雲急を告げていますが、韓国の屋台骨を支えているのはあくまでも輸出。貿易黒字が大きくなければとたんに国が傾きます。
関税庁が2022年11月01~20日時点での輸出入動向を公表しました。
2022年11月01~20日
輸出:331億6,000万ドル(-16.7%)
輸入:375億7,800万ドル(-5.5%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-44億1,800万ドル2022年01月01日~11月20日
輸出:6,103億500万ドル(+8.4%)
輸入:6,502億7,300万ドル(+21.2%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-399億6,800万ドル※( )内は対前年同期比の増減
11月20日の時点で貿易赤字は「44億1,800万ドル」です。韓国の場合、なぜか残りの10日間で大きな黒字を出す傾向にありますが、10日間で「-44億ドル」を黒字にひっくり返すのは難しいでしょう。
ただし、11月が通関ベース「貿易収支:-44億ドル」ぐらいで締まった場合、国際収支統計で黒転することは十分可能です。
しかしながら、主要輸出品目の中で以下がいけません。
対前年同期比の増減
半導体:-29.4%
無線通信機器:-20.6%
精密機械:-22.2%
半導体:-29.4%
無線通信機器:-20.6%
精密機械:-22.2%
韓国にとっては半導体が約3割も減少しているのは由々しき事態です。
また、主要輸出先では、
対前年同期比の増減
アメリカ合衆国:+11.0%
中国:-28.3%
EU:-1.5%
ベトナム:-14.4%
台湾:-23.5%
アメリカ合衆国:+11.0%
中国:-28.3%
EU:-1.5%
ベトナム:-14.4%
台湾:-23.5%
合衆国以外は総崩れのような様相を呈しており、特に最大の輸出相手国である中国でほぼ3割減という惨状です。
また、年間の累積赤字がとうとう400億ドル寸前の「-399億6,800万ドル」に達しました。
2022年の通関ベースの貿易赤字が480億ドルに達するのではないか、という予測がすでに出ていますが、果たしてそこまでいくかどうか……。
もちろん、そこまでいかないにしても、ここまで貿易赤字を積み上げてしまうのは問題です。
(柏ケミカル@dcp)