韓国『サムスン電子』半導体の墜落。利益は台湾『TSMC』の1/50に過ぎない

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韓国『サムスン電子』の2022年の業績(暫定版)が出ましたが、第4四半期には半導体事業の営業利益が対前年同期比で97.0%吹き飛んだ――という衝撃的な内容でした。

どのくらい墜落したかというと、半導体事業の営業利益を2021年第4四半期から四半期毎に見ると以下のようになります。

2022年第2四半期には営業利益で「9.98兆ウォン」をたたき出し、韓国メディアからは「四半期に営業利益10兆ウォン時代の到来だ!」という雄叫びが出ていたのですが、そんな時代は来ませんでした。

そのため「出るのではないか」と思われた嘆き節の記事が、さっそく韓国メディアに登場しています。

『ソウル経済』の記事から以下に一部を引用してみます。

(前略)
これまでサムスン電子の利益の60~70%を占めていたデバイスソリューション(DS・半導体部門の営業実績は、前年同期より96.9%減少した2,700億ウォンを記録した。

証券会社のコンセンサス予測1兆ウォン前後よりもはるかに少なく、台湾『TSMC』(約13兆3,000億ウォン)の営業利益に比べると50分の1に過ぎない水準だ。
(後略)

⇒参照・引用元:『ソウル経済』「「営業利益2,700億」サムスン半導体ショック… TSMCの『50分の1』クラッシュ」

『サムスン電子』の半導体事業の営業利益が『TSMC』の1/50に過ぎないという嘆き節を記事にしています。『TSMC』との差はこれからさらに大きくなるでしょう。

理由は微細工程における『サムスン電子』と『TSMC』の技術格差が広がっており、これが利益に大きな影響を与えると見られるからです。

また、中国企業による追い上げがさらに激しくなるのです。ただし、中国の半導体製造工場は、合衆国の規制によって必須の最先端の製造用装置が入手できなくなりますので、そのぶんは時間を稼げるかもしれません。

合衆国・中国の半導体を巡る激突は、中国のみならず韓国をも弱らせています。

(吉田ハンチング@dcp)

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