韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は、「韓国製兵器の輸出に注力せよ」と発破をかけています。
背景には、韓国経済の屋台骨を支える輸出が弱っているからです。これまでの主力輸出品目が力を失い、特に最も重要な半導体の輸出減が効いています。
――で、原発と武器の輸出を増やそうというわけです。ポーランドからジャックポット受注を得たことでこの主張は勢いを増しました。
このような流れの中、ノルウェーが次期戦車を何にするのかに注目を集めていました。ドイツ製の「レオパルト2」の対抗馬として韓国製「K2(黒豹2)」を売り込んでいたからです。
↑「Leopard2 A7」。PHOTO Author:AMB Brescia
2023年02月03日、Jonas Gahr Støre(ヨーナス・ガール・ストーレ)首相は、ドイツ『KMW』から「レオパルト2A7」を54台を導入すると明らかにしました。追加で18台を導入する可能性がある、とも。
ノルウェーはロシアと196kmも国境を接しており、ウクライナ戦争は隣家の火事です。戦車のアップデートは焦眉に急となっていました。NATO加盟国で協力してロシアを抑え込むためには、みんなが使っているレオパルト2を選択しておいた方がいいでしょうね。
韓国にとっては残念な結果となりましたが、韓国メディア『毎日経済』の本件を扱った記事タイトルが面白いのです。
“독일에 밀리다니”…한국 K2 탱크 대신 레오파르트2 선택한 노르웨이
「ドイツに負けるなんて」…韓国K2戦車の代わりにレオパルト2を選択したノルウェー
韓国の皆さんには申し訳ないのですが、「ドイツ製の戦車」と「韓国製の戦車」どちらを選ぶ?と聞かれたら、ほとんどの人が「ドイツ製!」と答えるのではないでしょうか。すみません。
(吉田ハンチング@dcp)