韓国メディア『朝鮮日報』になかなか刺激的な社説が出ました。
「これが中国の本音だ」というタイトルですが、以下に記事の一部を引用します。
中国の学者がソウルで開かれた国際会議に出席し、「自由民主主義に基づく南北統一は韓半島情勢を危険にさらすだろう」と述べた。
尹錫悦(ユン・ソギョル)政府が今年08月15日ごろ、自由民主主義の価値を強調した新統一案を公開することが知られている状況で、これに対する中国内部の否定的な気流を伝えたとみられる。
『山東大学 北東アジア学院』の副院長は、「尹政権の統一案は事実上、北朝鮮を飲み込む統一のことだからだ」と主張した。
アメリカ合衆国・中国の間の緩衝地帯の役割を果たしてきた北朝鮮が消え、合衆国主導の自由民主主義陣営と対峙する状況を避けたいという中国政府の本音を明らかにしたものだ。
(中略)
韓国政府が新しい統一案の策定に着手したのは、金正恩政権自ら「反統一勢力」であることを認知した今が、韓国主導の自由民主統一談論を拡散させる好機だと見たからだろう。
今、朝鮮半島統一の主体は韓国だけだ。
中国が統一に歯止めをかけるのは朝鮮民族全体を敵に回すことだ。
中国が正しい選択をするよう政府も外交的努力を尽くさなければならない。
「今、朝鮮半島統一の主体は韓国だけだ」は、なかなか味わい深い言葉です。主体思想という宗教を旨とする国を滅ぼして朝鮮半島を統一しようというのですから。
また、中国に物申す態度もなかなか勇ましいです(政府に頑張れと言っているだけですが)。
2024年の08月15日、つまりは韓国における光復節に尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が何をおっしゃるのかは分かりませんが、もし左派・進歩系が次の政権を握るようなことがあれば、もはや韓国は中国に傾斜することを止められないでしょう。
なにせ、李在明(イ・ジェミョン)さんや曹国(チョ・グク)さんといった恥知らずな人々が政権を担うことになるのですから。04月10日の総選挙には、韓国が自由民主主義陣営にとどまれるかどうかも懸っているのです。
どうも、韓国の立候補者の皆さんは「己の監獄行き」だけを懸けて戦っているようですが――だから駄目なのです。
何かきっかけがあれば、韓国軍は猛烈に北進して平壌を落としてしまうべきです。そうすれば、朝鮮半島を統一し、独裁者・金一族を倒したという正当性が得られます。
しかも北朝鮮の皆さんにとっては、独裁者の圧政から救ってくれた偉大な解放軍になれます。こういうのを本当の「人民解放軍」というのではないでしょうか。
なにせ放置しておくと、金ちゃんファミリーの圧政が細く長く続くだけ。その分「人民」が苦しみます。ジェーンの名台詞「かさぶたと同じだよ。一気に剥がした方が痛くない」です。
北朝鮮⇒ロシア⇒ウクライナの戦場という弾薬・ミサイルの移動もなくなります。
(吉田ハンチング@dcp)