定点観測です。
2024年04月01日、韓国の産業通商資源部が「2024年03月の輸出入動向」のデータを公表しました。
2024年03月
輸出:565.6億ドル(+3.1%)
輸入:522.8億ドル(-12.3%)
貿易収支(輸出 – 輸入):42.8億ドル2024年01~03月累計
輸出:1,638億ドル(+8.0%)
輸入:1,548億ドル(-11.1%)
貿易収支(輸出 – 輸入):90億ドル※( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「2024年03月輸出入動向」
ご注目いただきたいのは、輸入における対前年同期比です。単月で見ると「-12.3%」、01~03月で「-11.1%」です。
輸入は外国からする消費ですので、不景気で消費が弱っている証拠と見ることができます。つまり不況型黒字ではないのか――というわけです。
では、注目の対中国貿易はどうなっているでしょうか。
↑黄色のマーカーが2024年03月の対中国輸出で「105億2,000万ドル」(+0.4%)。
↑黄色のマーカーが2024年03月の対中国輸入で「113億9,600万ドル」(-13.6%)。2024年03月の対中国貿易
輸出:105億2,000万ドル(+0.4%)
輸入:113億9,600万ドル(-13.6%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-8億7,600万ドル※( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「2024年03月輸出入動向」
せっかく前月に対中国貿易でなんと17カ月ぶりに黒字(わずか2億4,300万ドルですが)になったというのに、また赤字転落しました。
しかし、それよりも注目ポイントは、やはり対前年同期比での輸入の落ち込みです。対中国輸入は13.6%も減少しています(それでも黒字を出せない)。韓国は、中国から主に製品輸出のための材料を買っているわけですから、それが減少するというのは問題です。
(吉田ハンチング@dcp)