2025年01月07日、『韓国銀行』が第3四半期時点での資金循環統計が公表しました。この中に政府・企業・家計3部門の負債残高のデータがあります。以下をご覧ください。
2024年第3四半期時点
政府負債:1,474.5兆ウォン(+18.5兆ウォン)
企業負債:3,821.6兆ウォン(+14.3兆ウォン)
家計負債:2,356.2兆ウォン(+22.1兆ウォン)
3部門合計:7,652.3兆ウォン(+55.0兆ウォン)※( )内は対前期比の増減額
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「Flow of Funds in Q3 2024(Preliminary Estimate)」
2024年06月05日に国民経済統計の基準年を変更しました。基準年は「2020年」となり、同年の名目GDPは「2,058兆ウォン」です。対GDP比を計算するときはこれを使う――としました。
――ですので、2024年第3四半期時点で韓国3部門の負債の「対GDP比」を計算すると以下のようになります。
政府負債:1,474.5兆ウォン(71.6%)
企業負債:3,821.6兆ウォン(185.7%)
家計負債:2,356.2兆ウォン(114.5%)
3部門合計:7,652.3兆ウォン(371.8%)
※( )内は対GDP比の%
先にご紹介したとおり、韓国の企画財政部は、政府負債の「D2」は「2023年末時点」で「1,217.3兆ウォン」(対GDP比:50.7%)――と公表しています。
しかし、1,217.3兆ウォンが50.7%になるためには、GDPは「2,400兆ウォン」ないと数字が合いません。どうなってるんだという話です。
この資金循環統計は『韓国銀行』が英語でも公表しているので、外国に対して公表した公文書でもあります。この数字が確かなら、韓国の負債の対GDP比は上掲のようでなければなりません。
もうずいぶん前に、韓国の政府・企業・負債3部門の負債は対GDP比で300%を超えるでしょう――と書いたことがあります。
3部門の負債合計が7,652.3兆ウォンですから、仮に分母の数字(GDP)が2,400兆ウォンだとしても、その比率は「318.8%」。すでに超えていることになります。
(吉田ハンチング@dcp)