韓国電力「カス投資」などで大損。資産価値が１／4になる！ 文在寅の口車にノッて大失敗

あんたらはナニやってんだ――という話です。

Money1でもしつこく取り上げていますが、文在寅大統領時代は「再生可能エネルギー拡大」が推進されました。

「クリーンエネルギー政策」というヤツですが、これで『韓国電力公社』は大赤字になるは、貧弱な送電網は明らかになるは――で大混乱に陥りました。

ここにきて、投資でも失敗していたことが明らかになってきています。

文在寅の口車にノッて太陽光発電・風力発電に投資した結果、大赤字を被ったことが報じられています。

↑テキサス州Concho Valley（コンチョバレー）は再生可能エネルギーの発電施設プロジェクトに力を入れている場所です。

海外に投資して大損した！

『韓国電力公社』（以下「韓国電力」と表記）はその傘下に6つの発電会社があるのですが、その一つ『韓国推力原子力発電』は、アメリカ合衆国の風力発電所に投資するため、「KAS INVESTMENT（カス・インベストメント） 1・2」を設立。

カス・インベストメント１：234億3,700万ウォン
カス・インベストメント２：233億4,300万ウォン

――を投資したのですが、2024年末時点での簿価を確認してみると――、

カス・インベストメント１：234億3,700万ウォン ⇒ 60億7,800万ウォン
カス・インベストメント２：233億4,300万ウォン ⇒ 60億3,900万ウォン

――とほぼ1／4になっています。

この投資はイリノイ・ネブラスカ・テキサス州にある2020年10月に風力発電団地の持分49.9％を買収したものですが、2020年から2024年なので、4年で資産価値が75％も減少したわけです。

カス・インベストメント１・2の2024年の当期純損失は980億ウォンを計上しています。

↑チリ北部のアタカマ砂漠は、世界でも最も日射量が多い砂漠の一つ。多数の太陽光発電プロジェクトが走っています。例えば「CEME1」というプロジェクトはチリ最大の太陽光発電所で、2024年に稼働を開始。88万2,000枚のソーラーパネルを備え、435ヘクタールの敷地に広がっています。この「CEME1」はフランスの『EDF』（フランス電力）とカナダの『AME（Andes Mining & Energy）』が推進しました。

同じく『韓国電力』の子会社である『韓国南東発電』が投資したチリの太陽光発電事業は2024年「54億1,100万ウォン」の当期純損失を計上。

↑コンチョバレー太陽光発電プロジェクトに使用されている「First Solar Series 6 modules」。

『韓国中部発電』がアメリカ・コンチョバレーの太陽光発電事業に投資しましたが、2024年「47億7,300万ウォン」の当期純損失を計上しています。

『韓国電力』自身も海外の再生可能エネルギー事業に投資して痛い目に遭っています。

2017年にアメリカ・コロラド州にあるアラモサ太陽光発電所を約3,400万ドルで買収しましたが、2023年には清算。

これによって2,600万ドルを失ったと推定されています。売却時点で「800万ドル」の価値しかなかったわけです。

恐ろしいのは「当初は事業期間を25年」と見込んでいたのに、実際の発電量が低調で、正常な運転が不可能だった――ことです。

あんたらは本当に何をやってるんだ――です。

まだあります。

『韓国電力』は中国・甘粛省の風力事業にも進出しました。法人の取得額は187億4,600万ウォンでしたが、2024年末時点の帳価は78億2,200万ウォンに減少しました。

↑中国・甘粛省は風力発電が盛んです。2024年10月08日時点で風力発電装置容量は3,015万KWに達したと『国家电网』（State Grid Corporation of China, SGCC：中国最大の電力供給企業）が公表しています。

「風速の低下や送電制約などで財務状態が悪化した」そうです。

最後は国税でなんとかしないといけない

――というわけで、文在寅のクリーネネルギー政策にノっかった韓国の電力会社は大損を被っています。

なにせ「公社」ですから、このような損失は、最終的には国税や政府資金によってカバーされる可能性が高いです。

韓国の皆さんは、もっと怒った方がいいですね。

（吉田ハンチング＠ｄｃｐ）