法輪系の傾いているメディアが仕掛けているのではないか――という話ですが、醤油が面白いのでご紹介しておきます。
以下のチラシをご覧ください。
撐江油 打醤油 全国都市連動参加時間: 2025年08月09日 午後06:00-08:00
参加場所: 全国各都市の歩行者天国、広場、大通り、路地、インターネット……
参加方式: 外に出て散歩、深呼吸、醤油を買う具体的行動提案
できるだけ同じ時間に:
1.歩行街や広場を散歩する。
2.歩行街や広場に行き、ただ立ち寄り、見物し、写真を撮り、共有する。
3.醤油を買って家に帰り、友人や家族、政府機関、司法機関、友人グループなどに醤油の写真を送る。
4.笑顔や面白い会話を共有する。
5.コメント欄や配信、ライブ、動画などを通じて、醤油に関する話題や写真を共有する。
6.醤油に関する様々な創作物を作り続ける(漫画、写真、歌、動画など)。
これは(中国共産党に対する)抗議活動の呼びかけです。「江油事件に対して発生した人民の抗議活動」に連帯の意思を示そう――というもの。
そのために醤油を買って、ぶらぶら歩こう――というのです。
読者の皆さまは「江油事件って何?」と思われるでしょう。
「江油事件」って何? 大規模な公安に対する抗議活動が発生!
そのため「江油事件」について説明しなければなりません。
事件の発生日:2025年08月03日
中国四川省江油市において、14歳の女子中学生が他の未成年少女3名に対して暴行や言語的侮辱を受けるという重大ないじめ事件が発生しました。
被害者は動画内で脱衣を強要され、顔面や背中を殴られ、蹴られるなど4時間以上にわたって虐待を受けました。
加害者の一部は「警察に何度も連行されたが、すぐに解放された」と豪語(動画が記録されています)。
被害者の両親は、娘が学校で受けた深刻ないじめに対して、地元当局が適切な対応を取らなかったことへの強い不満と絶望から市庁舎前でひざまずきました。
加害者が未成年であることを理由に、警察が繰り返し釈放し、事実上の無罪状態が続いたことが背景にあります。このような状況に対し、両親は市政府に対して正義を求め、ひざまずいて訴えたのです。
被害者両親の土下座は江油市民の激しい怒りを招きました。
動画の拡散と行政当局の対応:
この暴力行為を捉えた動画がインターネット上に拡散され、08月04日、江油市公安局は被害者は「軽傷」であると発表。
加害少女の一部は行政拘留と罰金処分を受け、2名は矯正教育を目的とした施設に送られたと発表しました。
しかし多くの市民は処罰が軽すぎると反発。
抗議発生と警察との衝突:
08月04日、市政府前に多数の市民が集まり、示威活動が発生。
「正義を返せ」「厳罰を」「民主を返せ」といった声も上がり、警察との衝突が激化しました。
催涙弾や警棒、胡椒スプレーなどが使用され、数百人から千人規模の市民が巻き込まれた大規模な抗議へと発展しました
「江油事件」は市民の怒りを爆発させ、公安当局との激しい物理的対立を起こしました。
↑YouTube『公子沈Mr.Shen』チャンネル「四川江油大規模抗议和中共鎮壓全記錄【公子分享】」


↑公安と対峙する市民の皆さん。

↑警官が市民を道路に押さえつけて殴ったり蹴ったり、特殊警棒で打ち据えたりしています。
集まった市民の皆さんは結局公安によって拘束されるなどして、解散に至りましたが――この事件は「いじめた側への軽い処罰」と「いじめられた少女の被害」が釣り合うものではない――と中国共産党支配の不公平さについての怒りを表明したものです。
ここまでくると「黄巾の乱」まであとわずか……という空気ですが、「醤油を買って行動しよう」というのは、その裏に切実な危機感があるにしても、少しばかり浮世離れした感があります。
なぜ「醤油」なのかというと、事件を直接示すものではく、「醤油を買ったなお前、しょっぴいてやる」とはさすがにいえないから――だと思われます。
「白紙を掲げて何が悪いでしょうか?」というのと同じような話でしょう。
公安当局と対峙し戦った江油市民、またそれにかけつけた人々の怒りは本物でしょうが、「醤油を買って……」というのは、あくまでも事後のことです。
興味深いのは、公安の現場指揮官の身元が特定され、その情報がネット上に拡散されたことです。
(吉田ハンチング@dcp)







