韓国債の利率(利回り)が上がっています。国債の利回りが上がるということは、国債の価格が下落していることを意味します。韓国債は売られており、人気がなくなってきてるよ――というサインです。
以下は韓国債のイールド・カーブです(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)
上掲のとおり、満期が3年より長いものは利回りが2%を超えました。「3年物」の利率を例に挙げることが多いので、そのチャートを見ると以下のようになっています。
10月28日には一時「2.165%」に達しました。上掲のとおり、さすがにテッペンからは戻したのですが、11月02日15:49現在で「2.098%」となっています。
さて、この戻りです。
2021年11月02日、国債利回りが急騰し市場が不安定になっているとして、企画財政部が「2兆ウォン規模の国債を買い入れる」と明らかにしました(以下がプレスリリース)。
政府、最近の市場ボラティリティ拡大に対応、2兆ウォン緊急バイバック実施を計画
⇒参照・引用元:『韓国 企画財政部』公式サイト
上掲プレスリリースによれば、11月02日12:30~「国債市場点検緊急懇談会」が開催され、緊急の2兆ウォン規模の「buy back(バイ・バック)」(買い戻し)を行う、としています。
何年物をいくら買うのかなど詳細については、これから明らかにするとのこと。
国債の価格が下がり、利回りが上がっているので、発行者である韓国政府自身が買い戻すのです。『ダウンタウン』の浜田さんなら「お前が買うんかい!」と突っ込みそうですが、これは利回りが急騰すると、連動して家計負債・自営業者の利子負担急増につながったりするからです。
好きにすればいいですが(笑)、『韓国銀行』が通貨安定証券の売りオペを行ってお金を吸収しようとしているのに、韓国政府は国債の買いオペをやろうというのです。もうドタバタです。
『韓国銀行』が当月基準金利を上げようとしており、これが決まると国債の利回りはさらに上がるでしょう。また国債を買うのでしょうか。
韓国の金利狂想曲がたけなわになって参りました。
(吉田ハンチング@dcp)