韓国の次期大統領選挙が刻一刻と迫っていますが、特に若い世代で政権交代を望む声が高まっている――という調査結果が出ています。
韓国メディア『ソウル経済』と韓国選挙学会は「エンブレインパブリック」に依頼し、満18歳以上の男女1,800人を対象に世論調査を実施しました。
この調査が面白いのは「前回の大統領選挙で文在寅を選択した人が、次回の選挙でどのような投票行動を取るか」を調べている点です。
以下が年齢等級別に見た、「前回文在寅を支持したが、次回は政権交代を望む」人の割合です。
前回は文在寅を支持したが次回は政権交代を望む
20代:54.9%
30代:42.6%
40代:27.4%
50代:27.3%
60代:33.3%
「20代で54.9%」「30代で42.6%」と、かつて文在寅を大統領に選んだ若い世代で政権交代を望む率が非常に高いのです。
文在寅大統領はここまで若い世代に支持を訴えてきましたが、その成果はほとんどなかったと見ることができます。
前回の支持者が誰だったのかは関係なく、政権交代論に共感するか?との質問に対する回答も以下のように高いのです。
政権交代論に共感する
20代:64.6%
30代:53.1%
20代:64.6%
30代:53.1%
文政権下では、「自分たちは一生家が持てないかもしれない」と感じるほど不動産価格が高騰し、所得主導経済で雇用が大量に失われましたので、若い世代がこのような回答をするのも無理はありません。
政治は結果なので、結果を全く出せなかった文在寅大統領の自業自得です。
――というわけで、韓国の2030世代は、文在寅政権に対する怒りのエネルギーをためこんでいるものと推測されます。「文在寅危うし!」です。
(吉田ハンチング@dcp)