2022年07月25日、『韓国銀行』が2022年第2四半期における外国為替銀行の外国為替取引量を公開しましたが、これが驚きの数字です(以下はプレスリリース)。
2022年第2四半期中、外国為替銀行の1日平均の外国為替取引(現物為替および外国為替デリバティブ取引)規模は655.9億ドル*で、前四半期(655.5億ドル)対比0.4億ドル(+0.1%)増加
*2008年統計改編以降の最大値
o現物為替(250.5億ドル、+0.9億ドル)取引規模が拡大した一方、外国為替デリバティブ(405.4億ドル、-0.5億ドル)は減少した
ウォン安が急進する中で、外為取引料が1日平均「655.9億ドル」に達し、2008年以来の最高値を更新しました。2008年以来ということは「韓国通貨危機」時以来です。
2022年第2四半期
現物為替取引:250.5億ドル
デリバティブ取引:405.4億ドル
小計:655.9億ドル
ご注目いだだきたいのは、
2021年3Q:575.3億ドル
2021年4Q:570.4億ドル
と、2021年中は「570億ドル台」だったものが、2022年に入って一気に「650億ドル」台に急上昇している点です。
第1四半期に最高値を出しましたが、第2四半期はさらに取引量が拡大しました。
興味深いのは現物外国為替取引の通貨別のデータです。
ドルは「192.6億ドル」と全体「250.5億ドル」の「76.7%」を占めています。対前期で3.5億ドル増加しました。こちらも最高値更新です。
一方の人民元は16.1億ドルまで減少しました。対前期で-4.2億ドル、20.6%の減少です。これには、対中国貿易収支の減少が影響しているものと思われます。
ウォン安進行でドル取引量が最大まできました。韓国通貨危機以来の規模ですが、07月のウォン安攻防で取引量がどうなるのかが見ものです。また、資金流出が拡大すればさらに取引量は増えるでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)