アメリカ合衆国の連銀がまたタカ派的な方向に傾くのではないか、と韓国が戦々恐々としてきました。(遅効性とはいえ)思ったほどインフレ率が下がっておらず、また政策金利を上げる方向で動くのではないか、という予測が出ているからです。
政策金利の上昇はストップで、金融緩和方向になるのではと予想していた向きは完全に裏切られた格好となりました。
そのような情勢で来る02月23日、韓国では金融通貨委員会が開催され、基準金利(政策金利と同義)を判断することになるのです。
韓国:3.50%
現在、韓国と合衆国の金利差は上限で「1.25%」。
お金は増える方法に動きますから、合衆国の方が金利が高いなら、当然お金は合衆国へと流れます。これは韓国にとっては資金流出になるので、普通なら韓国の方が基準金利が高くないといけません。
しかし、韓国は尋常ではないインフレといっても合衆国ほどではなく、また経済がはるかに脆弱であるため、合衆国のようにぐいぐい基準金利を上げるわけにもいきません。
実際、金利状況局面になって、韓国では家計負債、企業負債の爆弾に火がつくのではないか、不動産市場がハードクラッシュするのではないか、などの懸念が深まっています。
現在でも韓国の金融当局は薄氷を踏む思いですので、金利をこのまま上昇させ続けて氷を自ら薄くするのは大問題なのです。
「連銀もいい加減に金利を上げるのをやめてくれ」で、金利上昇もストップだろうという観測が出ていたところに……「やっぱりまだ上げないと駄目なのでは」です。
合衆国が政策金利を決定する次の『FOMC』(Federal Open Market Committeeの略:連邦公開市場委員会)は「03月21日・22日」です。
韓国は今週の02月23日。
合衆国が上げるなら韓国は先制的に今週上げておかなければなりません。『韓国銀行』・金融通貨委員会としては「どうしたもんか」です。
さあ、どう判断するでしょうか。ご期待ください。
(吉田ハンチング@dcp)