「韓国ウォンはアジア最弱の通貨だ」と嘆き節。だいたい合ってます

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アメリカ合衆国の『FOMC』(Federal Open Market Committeeの略:連邦公開市場委員会)が再び強い利上げに向かうのではという予想が出て、ドル強の様相を見せています。

ドルの強さを示す「DXY」も以下のとおりに推移しています(チャートは『Investing.com』より引用:日足/2023年03月02日19:45現在)。

だーっと下がってきたのですが、またドル強方向に戻しています。

というような状況なので、(本当は因果関係が逆なのですが)対ドルで各種通貨は安くなっております。

中でもウォンは非常に安くなっています。Money1では連日ドルウォンの変動をご紹介していますが、これを他の通貨と比較すると大変面白いのです。

例えば、韓国メディア『毎日経済』はウォン安の進行具合を嘆き「強ドル帰還に『弱いウォン』…02月下落幅は主要国最大」という記事を出しています。

韓国が主要国の中に入っているのかどうかは疑問ですが、記事の内容は「アジア最弱かもしれない」という嘆き節です。

実際に見た方が早いので、以下に各通貨の対ドルレートがこの「1カ月」でどのくらい変動したのかを並べてみます。こういう時は『Bloomberg』のチャートが一番きれいですね。


↑Money1で毎日ご紹介しているのと同じで、上に向かうとその通貨が対ドルで安くなっていることを示します。オレンジ色の線が韓国ウォンです。

対ドルレートの変動
韓国ウォン(USDKRW):7.7606%
ロシア・ルーブル(USDRUB):6.6664%
日本円(USDJPN):6.0305%
マレーシア・リンギット(USDMYR):5.3877%
タイバーツ(USDTHB):5.4661%
台湾ドル(USDTWD):3.1404%
オフショア人民元(USDCNH):2.4266%

⇒参照・引用元:『Bloomberg』「USDKRW:CUR」

上掲のとおり、韓国ウォンは、戦争真っ最中の「ロシア・ルーブル」、金利を上げない「日本円」よりも安値進行しており、「台湾ドル」、「オフショア人民元」はいうに及ばず、マレーシア・リンギット、タイバーツよりも対ドルで安くなっているのです。

中国の場合は為替操作国なので特殊ですが。

それだけ韓国ウォンが脆弱かということを示していますが、「アジア最弱の通貨だー」という嘆きは「だいたい合ってます」。

(柏ケミカル@dcp)

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