2023年03月16日に行われた日韓首脳会談について、韓国では左派・進歩系勢力による批判が盛り上がりました。
特に『共に民主党』、またその党首である李在明(イ・ジェミョン)国会議員はここぞとばかりに声を上げ、民主労総、『正義連』などの市民団体も抗議活動を繰り広げています。
李在明(イ・ジェミョン)さんは、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領、政権の態度はもはや日本をあがめる「崇日」であって、許すことはできない――とおだを上げています。
これに対して、『国民の力』は、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が訪日している間に勝手なことをほざいている、として、「まるで空き巣のようだ」と李在明(イ・ジェミョン)さん、『共に民主党』をこき下ろしているのです。
韓国メディア『NEWSIS』の記事から一部を引用すると以下のような具合です。
『国民の力』の張東赫(チャン・ドンヒョク)院内報道官は、同日午前、「『共に民主党』は今日も日韓首脳会談の成果を足で押し潰し、罵倒することに余念がない」と批判した。
張氏は「尹大統領が国益外交のために飛行機に乗るやいなや始めた『空き巣』が全く終わる気配がない」とし、「首脳外交の日程一つ一つ、発言の一字一句に事あるごとに争いを仕掛けている」と主張した。
その上で「政治をするのか、口先だけで済ませるのか、小学生が泣くほど恥ずかしいレベルだ」と述べた。
張氏は「尹大統領が慶應義塾大学の講演で日本人思想家(岡倉天心)の言葉を引用したからといって、彼の人生全体について保証し、責任を取れと言っている」と声を上げた。
続けて「それなら、先の大統領選挙で李在明代表が『北朝鮮の核保有国認定』を主張したアメリカ合衆国の学者の言葉を引用したことはどう説明するのか」と反撃を試みた。
(中略)
張氏は「いくら政治的立場が違っても、大統領が他国の首脳を相手にしている時は、同じ側に立っていなければならない。それが韓国の国民ではないか」とし、「『共に民主党』がそのように嫌う日本が相手なら、なおさらそうすべきだろう」と強調した。
続けて「急変する国際社会を、『反日・親中・従北・嫌韓』のような、運動圏時代の古い視点で見る『冷凍人間』の行為はもうやめてほしい」とし「そうでなければ、チャットGPTが本格化するAI時代に最初に消える政党は『共に民主党』になるだろう」と述べた。
政府与党『国民の力』から『共に民主党』・李在明(イ・ジェミョン)に対する、なかなか痛烈な批判です。
岡倉天心うんぬん……というのは、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が慶應義塾大学で行ったスピーチについです。岡倉天心について触れたのですが、「岡倉天心は朝鮮半島を併合するのを進めた人間じゃないか!」といちゃもんをつけたのです。
これに対して、張院内報道官は、李在明(イ・ジェミョン)さんが、自身の外交政策を自画自賛するためにダニエル・ラリソン博士を引いた件はどうなんだ――と反撃したのです。
「実は、ダニエル・ラリソン博士は「北朝鮮を核保有国として承認せよと論じる人だったじゃないか」――とし、従北を超え、北朝鮮に国家の安全保障と国民の命を売ろうというのか、と述べました。
「従日を越えて崇日」とした批判への反撃です。「南朝鮮労働党の総書記を自称するつもりなのか」と李在明(イ・ジェミョン)さんを嘲笑するような発言まで行っています。
さらに面白いのは、「反日・親中・従北・嫌韓」のような、かつての運動圏の視点で現在の国際情勢を見ているなら、このAI時代に真っ先に消滅するのは『共に民主党』だぞ――と啖呵を切ったことです。
いわゆる586世代の運動圏上がりの政治家(文在寅、李在明などなど)は、ここでいわれるとおり「反日・親中・従北・嫌韓」が基本姿勢。
韓国人なのに韓国が嫌いというのは不思議な話ですが、朴正煕(パク・チョンヒ)大統領からの流れが許せず、北朝鮮にシンパシーを感じるという勢力があるのです。
韓国与党、尹錫悦(ユン・ソギョル)政権はこのような連中を御していかなればならないのです。
日本も他人事ではありません。奇遇なことに、日本にも「日本を貶める人」はいます。
(吉田ハンチング@dcp)