中国が恐れていたこと、また恫喝していたことが現実になりそうです。
Money1でもご紹介してきましたが、中国の外交部は「蔡英文総統がアメリカ合衆国・マッカーシー下院議長と会ったらただでは済まないぞ」としてきました。実際、すでに台湾海峡での挑発が始まっています。
ケビン・マッカシー下院議長の事務所は、2023年04月05日(水)、合衆国を訪問している蔡英文総統とロナルド・レーガン大統領図書館で会談する予定であることを公表しました。
もともとマッカーシー下院議長が台湾を訪問するという話だったのが、蔡英文総統が訪米して会うという話になって――この状況です。
蔡英文総統は飛行機のトランジットで合衆国を経由するだけ――という建て付けなのですが、中国は「何がトランジットだ、ふざけんな」と激怒しています。
2023年04月03日の中国外交部の定例ブリーフィングで毛寧報道官は以下のように回答しています。
Agence France-Presse:
中国は先週、合衆国のマッカーシー下院議長がトランジット中に台湾の蔡英文総統と会った場合、中国は対抗措置を取ると発表しました. 軍事演習は含まれますか?毛寧:
世界に中国は一つしかなく、台湾は中国の不可分の一部です。中国側は、合衆国と台湾当局の間のいかなる形態の公式接触にも、合衆国と台湾当局の間のいかなる形態の公式接触にも断固として反対することを繰り返し強調してきました。
関連する合衆国議員は、一つの中国の原則と3つの米中共同コミュニケを遵守し、米中関係と台湾海峡の平和と安定を損なうことがないよう、「台湾独立」勢力に誤ったシグナルを送ってはならない。
中国は、主権と領土の一体性を守るための断固たる措置を取るだろう。
また「断固たる措置」が出ました。さあ、何をするかな?です。
実際に、マッカーシー・蔡会談が行われるのか、結果中国が何をするのかにご注目ください。
(吉田ハンチング@dcp)