韓国は貿易で大きな黒字が出ないと国が傾きます。その意味ではもう傾いているのです。
日本のように「貿易収支が赤字でも経常収支が黒字になる」という国ではないからです。
2023年05月01日、04月の輸出入実績が締まり(暫定版)、関税庁がデータを公表しました。以下を御覧ください。
2023年04月
輸出:496億1,500万ドル(-14.2%)
輸入:522億3,300万ドル(-13.3%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-26億1,700万ドル2023年01~04月 累計
輸出:2,011億5,900万ドル(-13.0%)
輸入:2,262億2,100万ドル(-5.0%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-250億6,200万ドル※( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「’23年04月輸出入現況(暫定値)」
04月20日時点で貿易収支は「-41億3,900万ドル」でしたから、最後の10日間は「+15億2,200万ドル」と黒字で回ったことになります。
ともあれ、これで通関ベースとはいえ14カ月連続の貿易赤字が確定です。以下は2022年01月からここまでの貿易収支の推移です。
04月は「約-26億ドル」ですので、国際収支統計では恐らく黒転します。しかし、04月は「残酷な四月」で外国への配当支払いが集中するため、第1次所得収支が大きく赤字に傾きます。
そのため04月は経常収支も赤字になる可能性が高いのです。
ちなみに韓国の経常収支は、2023年に入ってから、
↑黄色でフォーカスしてあるのが2023年01・02月の経常収支(単位は百万ドル)/▲はマイナスの意味
⇒データ出典:『韓国銀行』公式サイト「ECOS」
01月:-42億1,230万ドル
02月: -5億1,840万ドル
と2カ月連続で赤字です。
問題は03月の国際収支統計がどのように出るかで、03月も赤字の場合、「残酷な四月」が赤字になる可能性が高いので、へたをすると4カ月連続の経常収支赤字になるかもしれません。
そうなると危険信号です。
貿易収支赤字 ⇒ 経常収支赤字 ⇒ 外国からの融資で外貨補充 ⇒ 返済できなくなってドボン騒動、というのが「いつかきた道」だからです。
03月の国際収支統計の結果は間もなく分かります。
(吉田ハンチング@dcp)