中国の『海関総署』(税関)が2023年03月までの国別の輸出入金額のデータを公表したのですが、韓国の対中国貿易における凋落ぶりが明らかになりました。
当記事は「韓国」が主眼ですので、韓国の誇ってきた「対中国輸出」を見てみます。
中国からすれば「輸入」ですので、どの国(地域)から輸入しているのか、そのTop5を見てみると以下のようになります。
2023年第1四半期 輸入累計金額
第1位:アメリカ合衆国……463億5,030万ドル(-1.7%)
第2位:台湾……444億2,850万ドル(-28.0%)
第3位:オーストラリア……391億2,340万ドル(+11.2%)
第4位:日本……385億9,050万ドル(-19.5%)
第5位:韓国……382億50万ドル(-28.2%)<<以下はエリア別で上記より多いところ>>
ASEAN……887億4,680万ドル
EU……684億220万ドル
ラテンアメリカ……556億3、320万ドル※( )内は対前年同期比の増減
ご注目いただきたいのは、まず「順位」で韓国は5位になっていますが、これは前年の2位から3ランクダウンです。
また、前年同期比の増減で韓国は「-28.2%」ですが、これは中国が主要貿易相手国として表組にしている23カ国と地域のうち、最も減少幅が大きいのです。
つまり、韓国は中国からすると重要な輸入相手国ではなくなってきていることを意味します。
韓国からすれば、対中国輸出で重要なポジションを占めることができなくなっているのです。
「中国がリオープニング」と喧伝されていますが、本当にそうなのかは疑問です。
また、先にご紹介したことがありますが、信用格付会社『Fitch(フィッチ)』は、韓国の企画財政部に対して「中国のリオープニング効果の恩恵を韓国はさほど受けられない」と述べたことがありますが、その予見が(少なくとも現段階では)当たっているように見えます。
韓国は中国貿易で徐々に地盤沈下しているというわけです。
(吉田ハンチング@dcp)