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中国外相「米国大使」を呼んで説教!聞いて呆れる「世界の美」

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2023年05月08日、中国外交部の秦剛長官が、駐中アメリカ合衆国大使であるバーンズさんを呼んで説教を行うという椿事がありました。

以下は中国外交部が公表したプレスリリースです。

2023年5月8日、秦剛国務委員兼外相は、北京でバーンズ駐中国米国大使と会談した。

秦剛氏は、米中関係は中国と合衆国だけでなく、世界にとって大きな意義があると述べた。

昨年11月、習近平主席とバイデン大統領はバリ島で首尾よく会談し、重要なコンセンサスに達した。

しかし、その後の合衆国側の一連の失策は、米中関係で苦労して獲得した前向きな勢いを損ない、双方が合意した対話と協力の議題を混乱させ、関係を再び氷漬けにした。

米中関係を安定させ、下降線を避け、中米間の事故を防ぐことは、米中間の最も基本的な合意であり、国家、特に2大国が仲良くする時に持たなければならない底辺であるはずだ。

中国は、米中関係の処理において、習近平主席が提唱した相互尊重、平和共存、ウィンウィンの協力の原則を堅持していく。

合衆国側が深く反省し、中国側と同じ方向に進み、米中関係を苦境から脱出させ、正しい軌道に戻すことを望んでいる。

秦剛は、合衆国側は中国に対する認識を正し、合理性に立ち返り、米中関係の第一ボタンを留め、それぞれの国のより良い発展のために相互の成功を実現すべきだと述べた。

一方ではコミュニケーションについて語りながら、他方では中国を抑圧し封じ込め続けることはできない。

あることを言いながら、別のことをすることはできない。

我々は中国の底力を尊重し、中国の主権、安全、発展の利益を損なうことをやめ、特に台湾問題を適切に処理し、一国主義の空洞化をやめ、「台湾独立」分離独立勢力を支持・容認することをやめなければならない。

米中関係にさらなる衝撃を与えないよう、両国関係における不測の事態に対処するため、冷静で専門的かつ現実的なアプローチを主張する必要がある。

対話と協力は、相互尊重、互恵、互恵を基礎として推進されるべきである。

調和と相違、調和と共存、それぞれの美と世界の美、これが米中関係であり、我々が共に努力すべき世界である。

バーンズ大使が中国でより多くの接触、交流、考察を行い、中国と合衆国の架け橋となり、建設的な努力をされることを期待する。

⇒参照・引用元:『中国 外交部』公式サイト「秦刚会见美国驻华大使伯恩斯」

すごいプレスリリースです。バーンズ大使が述べたことが1行も登場しません。

中国外交部が出すプレスリリースというのは、とにかく自国の要人が述べたことが9割、相手国の要人が述べたことを最後に付け加える――というのが定例フォーマットですが、それをも破っています。

つまり、中国の外交部、また秦剛長官は、相手の言い分など聞く気もないし、掲載もしたくないのです。「こう言ってやった」という文書になっています。

中国がどのような外交を繰り広げているか、この文書が明瞭に示しているといえるでしょう。

「言ってやった」の内容も奮っています。

合衆国側の姿勢を「一連の失策」と決めつけているのも凄いですし、自分の行っていることは一切の誤謬なしとしながら「これが合衆国の進む道だ」と勝手に決めつけているのについては、毎度のことながら呆れる他ありません。

中国にはWin-Winなどありません。中国の言うことを認めることだけが、中国にとってのWin-Winなのです。何が「世界の美」でしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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