韓国の株式市場は世界的に見るとそれほど大きいものではありません。Money1でも何度かご紹介しているとおり、個人投資家と外国人投資家が激突する市場のように見られていますが、それは市場規模がそこまで大きくないためです。
ともかく、韓国市場で個人投資家が重要なプレーヤーとして見られているのは確かです。コロナ禍の中、株式市場が急騰し、韓国では株式投資ブームになり、より多くの個人投資家が資金を投じるようになりました。「韓国の個人投資家は借金までして株式投資をしている」などと日本でも報じられたりしました※。
しかし、ここにきて韓国の個人投資家の売買が細っています。
韓国取引所によれば、2021年12月01~16日にはKOSPIの売買で個人投資家の取り引きの占める割合は「48.4%」まで下がりました。
KOSPIの売買に占める個人投資家の取り引きの割合
2020年04月~2021年10月:60%超(平均)
2020年04月~2021年10月:60%超(平均)
直近の3カ月弱を見ると、
2021年10月:58.1%
2021年11月:57.4%
2021年12月01~16日:48.4%
2021年11月:57.4%
2021年12月01~16日:48.4%
となっています。
韓国株式市場で個人投資家の取り引きが弱まっています。韓国市場の先行きがどのようになるのかにご注目ください。
※しかし、この借金というのが信用取引のことなら特段言い立てるような話ではありません。株式の売買で信用取引を使うのは普通です。
(吉田ハンチング@dcp)