「銀行、しかも国策銀行にお金がなくてどうすんだ」という話なので、短信ですがご紹介します。誠に申し訳ありません。
韓国の国策銀行『産業銀行』が資金調達に乗り出すことになりました。
2023年05月12日、『産業銀行』は「18日に臨時株主総会を開催し、1,200億ウォン規模で新株を発行し資金調達を行うことを議決する」と公表しました。
新株は1株当たり「5,000ウォン」で2,400万株を発行する予定です。
誰が新株を引き受けるかというと、当然ながら韓国政府です。財政難が顕著になっている韓国政府に「そんなお金があるのか」ですし、「1,200億ウォンぐらいないのか」という話でもあります。
何に使うのかというと「国家主力産業を育成し、革新成長ファンドの組成とグリーン金融拡大に使うため」とのこと。「革新成長ファンド」は成長可能性の高い中小・ベンチャー企業の投資支援を行うためのものです。
しかし、革新成長ファンドは、毎年3兆ウォン × 5年間で計15兆ウォン規模で組成される予定なのです。15兆ウォンには桁が2つ足りません。
韓国は何かというと「なんとかファンド」「○○○基金」を作るヘンな国ですが、またぞろ民間の金融機関にお金を出させるつもりと見られます。
文在寅前大統領の時代もそうでしたが、韓国政府が主導する「なんとかファンド」「○○○基金」はだいたいがロクな結果になりません。
この「革新成長ファンド」がどんな成果を上げるかに要注目です。
(吉田ハンチング@dcp)