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中国は「日本を巻き込みたい」

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邢海明(シン・ハイミン)駐韓中国大使李在明(イ・ジェミョン)『共に民主党』党首と会合をし、韓国を貶める発言をしたとして、韓国メディア、また韓国民の皆さんが怒っていらっしゃいます。

もっとも、一方の中国の皆さんも「韓国外交部が邢海明(シン・ハイミン)大使を呼び出して抗議しやがった」と怒っているのですが。時系列で並べると以下のようになります。

06月08日
李在明(イ・ジェミョン)党首が中国大使館に招かれ、邢海明(シン・ハイミン)大使の放言を拝聴する。

06月09日
韓国外交部が邢海明(シン・ハイミン)駐韓大使を呼び出して抗議

06月10日
中国外交部が鄭在浩(チョン・ジェホ)駐中韓国大使を呼び出して抗議

06月12日
韓国の第20代大統領室は「邢海明大使の言動は無礼でありウイーン条約違反」と表明

与党『国民の力』の一部議員からは邢海明(シン・ハイミン)大使を「好ましからぬ人物」として罷免を要求すべきと息巻いていますが、大統領室はそこまで行う気はありません。エスカレーションは考えていない模様。

ただし、面倒くさいことに中国・韓国のドツき合いはいまだくすぶっており、中国語メディアでも大きく取り上げられています。政府外交部局同士の非難合戦に発展したので、メディアの関心も高いままです。

2023年06月13日、韓国外交部の定例ブリーフィングでも本件が取り上げられました。以下にプレスリリースから引用してみます。

<質問>
邢海明(シン・ハイミン)中国大使の発言に関して、大統領府が批判的な論評を発表し、これに対して中国外交部が邢海明(シン・ハイミン)大使を庇護する発言をしましたが、これに対する外交部の立場があれば教えてください。

また、中韓間の対立が続いているようですが、いまだに日中韓首脳会談は年内開催を目標に準備しているのか教えてください。
(『SPNソウル・平壌ニュース』パク・セリム記者)

<回答>
2つの質問をいただきました。

まず、韓国政府は、駐韓大使が政治家と接触したことについて問題視しているわけではありません。

問題となるのは、駐韓大使がマスコミに公開されることが明らかな状況で、事実と異なる内容で意図的に韓国政府の政策を正面から批判したことです。

これは外交使節の友好関係促進任務を規定したウイーン条約と外交慣例に反する非常に不適切な言動であり、国内政治に介入する内政干渉に該当する可能性もあるため、これに対して厳重な警告と強い遺憾の意を表明したものです。

2つ目のご質問の日中韓3カ国首脳会議については、地域の平和と繁栄のために3国間の協力が重要であることに3カ国は共感を持っています。韓国は議長国として3カ国間協議体の再活性化のため、関連国と緊密にコミュニケーションを取り、協力していく予定です。

⇒参照・引用元:『韓国 外交部』公式サイト「外交部の説明(06.13)」

中国側が邢海明(シン・ハイミン)大使の言動について、「その国の政治家などの人士と交流を深めるという、大使の任務を果たしているだけだ」と釈明しまたので、それに対する回答となっています。

「李在明(イ・ジェミョン)と接触したのが問題ではない。問題なのは韓国政府を貶め、内政に干渉するようなその言動だ」と返したわけです。

では中国側のさらなる回答はどのようにものかというと……ちょうどいいことに2023年06月12日の中国外交部の定例記者ブリーフィングで、韓国人がこれについて聞いています。該当箇所を引用すると、以下のようになっています。

『KBS』記者:
最初の質問は、韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)政権で初めて、韓国と中国がそれぞれ相手の大使と面談を行いました。先週末に中国外交部が発表したニュースとは別に、中国側は何か立場を表明しているのでしょうか。 2つ目の質問は、今日、日本が福島原発の廃液を海に流す試運転を強行したことについて、中国政府の立場とその対応についてです。

汪文斌:
最初の質問について、理解を深め、協力を促進し、中韓関係の発展を維持・促進するために、韓国の各界の人々と幅広く接触・交流することは、邢海明(シン・ハイミン)大使の任務です。06月10日には、中国の農融外務次官補が韓国の鄭在浩(チョン・ジェホ)駐中国大使と会談し、この問題を協議した。

日本側が強引に推し進めている福島の核汚染水の海洋放出について、我々は繰り返し反対の立場を表明してきた。

改めて強調したいのは、日本側が自らの利己的な利益のために、海洋環境全体を汚染・破壊するコストを国際社会に負担させることは、極めて身勝手で無責任な行為である。

これは極めて利己的で無責任な行為であり、日本側が自らの利己的利益のために全人類共通の利益を害する行為は、国内外の人々を納得させるものではなく、日本の恥を晒し、近隣諸国や太平洋島嶼国の人々を犠牲にし、国際社会から日本の信用をさらに失墜させるだけです。

⇒参照・引用元:『中国 外交部』公式サイト「2023年6月12日外交部发言人汪文斌主持例行记者会」

邢海明(シン・ハイミン)駐中中国大使が、李在明(イ・ジェミョン)党首に対して、「福島処理水放出」について対日本で中韓協調路線を取ろう――などと呼びかけたため、日本も巻き込まれています。

非常に迷惑な話です。中韓のいさかいに日本を巻き込まないで頂きたいものです。

(吉田ハンチング@dcp)

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