韓国・李在明さん文在寅と会って断食終了か。「断食の出口戦略」という面白フレーズ

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2023年09月15日、韓国最大野党『共に民主党』の党首・李在明(イ・ジェミョン)さんの断食が16日目に突入しました。

断食に突入した理由は、そもそもが「日本による福島処理水放出」に抗議したものであり、また放出を容認した尹錫悦(ユン・ソギョル)政権に対する抗議でした。

自身が検察に疑惑を追及されており、それに対する抗議の意も含まれています。これは、韓国の司法がいかに政治的なものであるのかを示しています。

これで韓国の皆さんからの支持も上がるだろうと踏んだのかもしれませんが、効果は微妙という他ありません。


↑政党支持率の推移。『共に民主党』は青い線、『国民の力』は赤い線。

⇒参照・引用元:『韓国ギャラップ』公式サイト「デイリーオピニオン第558号(2023年9月2週)」

上掲は、韓国ギャラップの最新の世論調査ですが、09月第2週目の結果は……『共に民主党』の支持は32%で、『国民の力』の33%に負けています。

韓国ギャラップは今週のデータ公表で、『共に民主党』に対する好感度はこの5年間で大きく下落したとしています。

『共に民主党』に対する好感度
2018年08月:57%
2023年08月:30%

左派・進歩系の文在寅政権の行ったことがいかに支持されなかったかが分かります。文在寅大統領治世の5年間で韓国の皆さんはすっかり幻滅し、『共に民主党』に好感度を持たなくなったのです。

『共に民主党』では、文在寅政権が始まったときには「20年間は政権を握るべき」などと言っていたのですが、そうはなりませんでした。

しかし、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の支持も高いわけではありませんので、油断はできません。2024年04月の総選挙は生き残りを懸けた総力戦になります。

李在明(イ・ジェミョン)さんですが、先にご紹介したとおり、特に支持を集めているわけでありませんので、この断食をどうやってめるかが問題です。

何かきっかけがないと止められません。

そこで韓国メディア『毎日経済』が面白い記事を出しています。以下に記事の一部を引用してみます。

(前略)
15日、政界によると、文前大統領が19日にソウルで開かれる「9.19平壌共同宣言5周年記念学術討論会」を訪問する際に国会に立ち寄り、李代表を訪ねる可能性もあるという。

文元大統領の最側近であるユン・ガンヨン『共に民主党』議員は、同行事に文前大統領が出席するかどうかを現在検討している段階だと伝えた。

(中略)

文前大統領がこのような意味を持つイベントに参加する前後に李代表と会えば、断食で「党内の団結」を図っている李代表にも「より大きな闘争のための断食中断」の名分が生まれるという分析だ。

(中略)

『共に民主党』のこのような「党代表断食出口戦略」の検討にも李在明(イ・ジェミョン)代表の断食意志は変わらないという。

党指導部関係者は「最近、党内では『政府の改造発表で李代表の要求がある程度貫徹されたので、断食を中止したらどうだろうか』というアドバイスが出た」としながらも、「代表の断食意志が依然としてあるため、指導部も悩んでいる状況」と伝えた。
(後略)

⇒参照・引用元:『毎日経済』「이재명 단식 출구, 문재인 전 대통령이 열어줄까」

文在寅前大統領がイベント出席を期に李在明(イ・ジェミョン)さんを見舞い、それをきっかけに断食を止められるのではないか――という予測です。


↑2023年09月14日(断食15日目)、李在明(イ・ジェミョン)さんが『共に民主党』議員の説得を聞いてる様子を撮った写真

李在明(イ・ジェミョン)さんもそろそろ限界という話が出ていますので、ここらで止めたいはずです。

一方で、国会に提出されるだろう「逮捕同意案」をきっかけに断食をやめたらどうなんだ、という声も上がっています。

非李在明(イ・ジェミョン)派の意見です。

非李在明(イ・ジェミョン)派の皆さんは、李在明(イ・ジェミョン)代表の逮捕同意案の採決を前に、議員たちに可決票を要請しているとのこと。これが「出口戦略になる」という意見なのです。

「断食の出口戦略」というのも「たいがい」ですが、韓国の政界では李在明(イ・ジェミョン)さんの断食についてもめています。実に韓国らしい風景という他ありません。

(吉田ハンチング@dcp)

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