小ネタかもしれませんが、政権末期になってまあひどい話なのでご紹介します。
もう何度だっていいますが、韓国の文在寅政権は脱原発を推進し、建設予定だった原発を白紙に戻す、月城1号機の早期廃炉を決定するなど、原発を目の敵にしてきました。
文在寅大統領の走狗となってこれを進めてきたのは産業通商資源部です。
文大統領の「2050年カーボンニュートラル」宣言に阿ってとうてい実現不可能な電力計画のロードマップを引いたのも同部です。
ところが、今になって産業通商資源部が「建設中の原発4基を早く完工してほしい」などと言い出しました。
以下は、文勝煜(ムン・スンウク)長官が大規模な山火事に襲われた地域を訪問し、隣接した火力発電所、電子力発電所を視察した際のプレスリリースです。
(前略)
ㅇ運営中の原発(24基)を十分活用する一方、建設中の原発(4基)、新ハヌル1、2号機、新古里5、6号機)をできるだけ早く完成させ、『韓国水力原子力』のものとする。
(後略)⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「産業部長官、慶北、江原特別災害地域エネルギー主要施設の現場訪問および徹底した安全管理を要望」
「建設中の原発4基をできるだけ早く完成させ『韓国水力電子力発電』(韓国の水力発電・原子力発電を担当する『韓国電力公社』の子会社)のものとする」などといけしゃしゃあと書いています。
本来であれば、新ハヌル1・2号機は2017~2018年に稼働しているはずでした。また新古里5・6号機も2021~2022年に稼働予定でした。
それが、文政権の脱原発スローガンのために、
新ハヌル2号機:2023年03月
新古里5・6号機:2024~2025年
と遅延したのです。自分たちが遅延させておいて、よくまあこんなことが言えたものです。
政権末期になろうが、自身の信条が正しいと信じるなら貫くべきでしょう。今になってそのような転向をするぐらいなら最初から脱原発など掲げるべきではありませんでした。
今になって経済性に気付いたというのなら、これまでの5年間はいったいなんだったのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)