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韓国最大野党で内ゲバ開始かも――という話。

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2023年09月21日、韓国最大野党『共に民主党』の李在明(イ・ジェミョン)党首の逮捕同意案が国会に諮られ、可決しました。


↑21日当日の午前、『共に民主党』院内代表が李在明(イ・ジェミョン)を見舞い、話しているところ。「逮捕同意案否決」を依頼したのでしょうが、残念な結果となりました。

これから裁判所が令状審査を行って逮捕の是非を決めますが、国会を通過したものを裁判所が否定するとは想定できません。(自分勝手な)断食で入院中の李在明(イ・ジェミョン)さんではありますが、これで逮捕は確定と見られます。

李在明(イ・ジェミョン)逮捕同意案
賛成:149票
反対:136票
棄権:6票
無効:4票
小計:295票

『共に民主党』は169議席を持っています(韓国国会は定数300)が、例えば韓国メディア『NEWSIS』では「同党から造反議員が39人は出た」と見ています。

『共に民主党』内部から党首に対する造反議員が出たわけですので、これから党内で内紛が激化するものと見られます。

保守寄りメディア『ペンアンドマイク』は、21日に国会に詰めかけた李在明(イ・ジェミョン)サポーターからは『共に民主党』議員に対して「スイカとの戦争を始める」の声が上がったと報じています。

「スイカ」というのは、切ると身が赤いことから、(赤は『国民の力』を象徴するカラー)、『共に民主党』議員でありながら本性は敵方『国民の力』という意味。

つまり『共に民主党』内の「裏切り者」を糾弾するというわけです。

また、『改革国民運動本部』という団体は、『共に民主党』本部前でろうそく集会を開催(ろうそく集会は複数行われました)。こちらの集会の参加者からは「可決票を投じた議員のリストが出回っている」「(来年の総選挙の)各選挙区で地獄を味わわせなければならない」と非難の声を上げました。

この一事を持ってしても何が始まるのかは明らかです。誰が逮捕同意案に賛成したのか、犯人探しが行われ、もし特定されたら糾弾されることになるでしょう。

↑逮捕同意案可決後、さっそく糾弾集会を開いた李在明(イ・ジェミョン)支持に皆さん。「逮捕同意案可決糾弾!ユン・ソクヨル弾劾! ろうそく集会」(19:00開催)。YouTube『ソウルの声 Voice of Seoul News』チャンネル

党内の非李在明(イ・ジェミョン)派と李在明(イ・ジェミョン)を支える派の内紛が無事に済むのかと同時に、李在明(イ・ジェミョン)さんが党首のままでいるのか?も問題です。

先にご紹介したとおり、党首は「公認権」を持ちます。

2024年04月に行われる一大決戦、総選挙が近づいており、李在明(イ・ジェミョン)さんがこのまま党首の座にとどまり続けると、逮捕され拘禁されている人が議員候補の公認権を持つという、世にも不思議な事態になります。

李在明(イ・ジェミョン)さんにとっては、議員にいうことを聞かせるための公認権ですので、自ら手放すとは考えにくいのです。

なにせ自身が捕まらないために、断食までやってのける人ですので権力に対する執着心は尋常ではありません。

『共に民主党』議員からすれば、早く党首を辞めてくれないかね――かもしれませんが、ではどうやって首を取るのか?が問題です。李在明(イ・ジェミョン)さんが自分から辞めない限りは、「辞めさせろ」「そうはいくか」で内紛が激しくなること必至です。

『共に民主党』がどんな手を繰り出すのかにご期待ください。

(吉田ハンチング@dcp)

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