韓国で秋夕・臨時休日・開天節の長い連休が明けました。2023年10月04日に市場が開いたのですが、債券市場、韓国債3年物の利回りがドンと吹き上げました。以下をご覧ください。
日足のママで時間軸を引くと以下のようになります。
これまで抑えてきたのですが、一気に4.000%を突破しました。現時点で「4.099%」に達しています。
合衆国債の利回りが急騰していますので、当然の動きですが、これを抑え込むのは至難の業と思われます。韓国債の利回りが合衆国債よりも低いなんてことはおかしいからです。
利回り上昇は韓国債が売り込まれているのを示すと同時に、市中金利の上昇を引き起こします。市中金利の上昇は民間部門の資金調達を困難にするので、韓国の金融当局からすれば困った事態です。
先に『韓国銀行』のリポートでご紹介したとおり、短期的には韓国の金融安定状況は「警戒域」(直近でFSI※は「16.5」)です。
合衆国の動向によっては、FSIが急上昇するかもしれません。
※FSIは「Financial Stress Index」の略。これまでは「金融安定指数」だったのですが「金融不安指数」と訳されています。
(吉田ハンチング@dcp)