「クリーンエネルギー政策」にまい進している韓国の文在寅大統領がまたエラいことを言い出しました。
2020年01月04日、江原道の原州駅を訪れ、「KTX」(Korea Train eXpressの略:韓国高速鉄道)の「EMU-260」に試乗。この車両は「二酸化炭素の排出量」が既存の列車より30%少ないとのこと。
韓国メディア『OhmyNews』の記事によれば、文大統領は、
「パリ協定初年度の今年は、低炭素・環境に優しい鉄道の普及元年にしよう」
「2029年までに全てのディーゼル旅客機関車を『KTX』に置き換えたい」
「2025年までに70兆ウォン以上を投資して高速鉄道、幹線鉄道網と大都市広域急行鉄道事業にさらに速度を上げて取り組む」
「これにより、全国の主要都市を2時間台で接続し、首都圏の通勤時間を30分台に短縮するだろう」
と発言しました。
「どこにそんなお金があるのか?」な思いつき発言
2025年までに「70兆ウォン以上」(約6,600億円)投入する、などと言っていますが、どこにそんなお金があるというのでしょうか。
ちなみに、文大統領がぶち上げて(よせばいいのに)官民総出でそっちに行くことになった「韓国版ニューディール」構想の予算は以下のようになっていました。
「韓国版ニューディール」予算目論見(2025年まで)
●デジタルニューディール
小計:44兆8,000億ウォン
●グリーンニューディール
小計:42兆7,000ウォン
●社会セーフティーネットの強化
小計:26兆6,000億ウォン
2025年までの政府の投入資金
総額:114兆1,000億ウォン
政府が投入できる予算が「約114兆ウォン」しかないのに、どうやって余分の「70兆ウォン」を出すつもりなのでしょうか。少なくとも一国のリーダーなのですから、思いつきでものを言うのをやめたらいかがでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)