小泉悠先生と高橋杉雄先生の対談で、韓国陸軍についての話が出たのでご紹介します。
そもそもは、ロシアの陸軍の始まりは……という話だったのですが、脇道にそれて韓国陸軍への言及となります。
文藝春秋がYouTubeに公開した以下の動画です。
↑YouTube『文藝春秋 電子版』チャンネル「ピョートル1世時代にはこんなヤバいことも? 小泉悠氏が解説するロシア軍のルーツ 小泉悠×高橋杉雄」
(前略)
小泉「やっぱりその……例えば帝国陸軍の兵営の中が、結局その……薩摩の若衆宿の伝統とかを色濃く継いだように……」高杉「……そしてそれが韓国陸軍に引き継がれる……」
小泉「……引き継がれるっていう。
なんか前、韓国の武装警察の……武警のアレ見てたら……初年兵は休憩時間にバスの中で何もしてはいけない、全員背筋を伸ばしてビシッとしていなければいけない! みたいな。
いや、休憩になっていないし、何一つ部隊の……なんていうんですか、戦闘力向上とかに影響しそうもない……この、無駄な初年兵いじめみたいな……。
完全に帝国陸軍の子孫だ!と思って。
そういうのって……良くも悪くも、なかなか消えない組織的なDNAってあるんじゃないですかね」
(後略)※上掲動画の02:06ぐらいから
そもそも朴正煕(パク・チョンヒ)大統領も満洲国陸軍軍官学校を卒業した人ですし、韓国陸軍の創設に当たった人の多くがかつての日本軍に在籍した人たちでした。(それが悪しきものだとしても)日本帝国陸軍の組織的な伝統が残っていても不思議ではありません。
小泉先生は「完全に与太話ですが……」とおっしゃっていますが、こういう話こそ面白いですね。
このお二人は専門家としての深い知識を持ちつつも、漫画・アニメなどにも造詣が深く、対談となると枝葉が広がり、いつまでも楽しく聞いていられます。
(吉田ハンチング@dcp)