暗号資産「テラ・ルナ」が大暴落して、世界中の投資家が大損害を受けた件を覚えていらっしゃるでしょうか。
韓国「価値がほぼゼロ」になった暗号資産の空売りで大もうけ――という話
読者の皆さまもご存じのとおり、韓国産の「テラ」(そしてルナ:後述)という暗号資産が大暴落して価値が「ほぼゼロ」という事態になりました。これを開発したのはクォン・ドヒョン(別名ド・クォン:DoKwon)という人物で、「韓国のイーロン・マスク」...
Money1では上掲の記事でご紹介しましたが、この暗号資産「テラ」は韓国産です。一時「天才」ともてはやされた韓国人クォン・ドヒョンさんが開発し『テラフォーム・ラブズ』という会社の代表に就任。運営に当たっていました。
しかし、テラ・ルナが大暴落した後、在住していたシンガポールから脱出し行方不明に。クォンさんには「保有していたビットコインをタックスヘイブンであるケイマン諸島経由でマネーロンダリングを行った」件についても追求されています。
Money1でもご紹介しましたが、クォンさんはその後、モンテネグロで偽造パスポートの使用で逮捕されました。
2023年11月24日(現地時間)、モンテネグロの高等裁判所はホームページを通じてクォン氏に対する韓国法務部とアメリカ合衆国・国務省の犯罪人引渡し要請を検討した結果、両国の要請が法的要件を満たしていると判断したと明らかにしました。
これによって、クォンさんの逃亡生活も終了。外国に送還されることが決定です。
ただし、韓国、合衆国のどちらに移送されるかは分かりません。
「国際刑事司法共助に関する法律に基づき、複数の国の引き渡し要請があった場合、モンテネグロの法務部長官が送還国を最終決定するのが正しい」としているからです。
投資家に大損害を与えたので、合衆国が「取り調べるのでこっちに寄こせ」と手を上げており、韓国との綱引きになりそうです。故郷の韓国に送還されるのか、それとも司法省が手ぐすね引いて待っている合衆国になるのか、ご注目ください。
(吉田ハンチング@dcp)