韓国政党で内紛騒ぎ。総選挙に向けて混沌な状況。

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2024年04月10日に行われる韓国国会議員総選挙。政府与党『国民の力』、最大野党にして国会の過半数を押さえている『共に民主党』、どちらも絶対に負けられない戦いです。

先の補欠選挙で『国民の力』候補が惨敗したことから、尹錫悦(ユン・ソギョル)政権危うしとなりました。

「ここだ!」とばかりに李俊錫(イ・ジュンソク)さんが「新党を作っちゃろか」と動き出しており、早ければ年内にも新党を結成するのでは?と見られています。

↑『国民の力』代表となったときの動画。36歳の新党首ともてはやされましたが、その後スグに転落しました/YouTube『TBS NEWS DIG』チャンネル。

一方の『共に民主党』でも内紛の動きが出ています。

なにせ党首の李在明(イ・ジェミョン)さんが疑惑の総合商社状態。2024年02月には早い裁判で有罪判決が出るかもしれない――という観測が出ていますので、非李在明(イ・ジェミョン)派からは「このままついていくと危ない」「『共に民主党』代表を降りるべき」と声が上がっています。

ところが、李在明(イ・ジェミョン)さんが党首を降りるわけがありません。やめたら権力の座から追われて「おしまい」になることが分かっているからです。断食以降は。党の上層部を側近・身内で固めて総選挙も戦い抜く構え。

『共に民主党』非李在明(イ・ジェミョン)派の求心点になると見られている(自身もそう振る舞っている)のが李洛淵(イ・ナギョン)さんです。

この人は元『共に民主党』党首だったのですが、同党の大統領候補選びの選挙で李在明(イ・ジェミョン)さんに惨敗してからは、アメリカ合衆国に留学(逃亡みたいなものです)。

Money1でもご紹介したとおり、李在明(イ・ジェミョン)さんが怪しくなってきたので急遽帰国し、李在明(イ・ジェミョン)さんと対立を深めています。

面白いことに、2023年12月03日には「李洛淵(イ・ナギョン)元代表の離党を請願する」文章が『共に民主党』のホームページに上がりました。

12月05日時点で2万人を超える同党員がこれに賛同しています。

「77.7パーセントの党員が選んだ李在明(イ・ジェミョン)代表の下、『共に民主党』党員は総選挙を戦うことを望んでいる」「力を合わせて統合しなければならない時に、分裂を引き起こすような言動をする李洛淵(イ・ナギョン)元代表を、これ以上党員として見過ごすことはできない」などの意見が寄せられているのです。

李在明(イ・ジェミョン)現党首と心中するか、李洛淵(イ・ナギョン)さんをも許容して選挙に臨むのか、『共に民主党』も揺れています。

2023年12月06日、李在明(イ・ジェミョン)さんは「党の団結、そしてコミュニケーションが非常に重要だ」とし、「誰とでもオープンにしてコミュニケーションし、対話し、協議していくつもりだ」と述べ、李洛淵(イ・ナギョン)さんと話し合う姿勢を見せました。

もっとも、李在明(イ・ジェミョン)さんの場合はウソばかりつきますし、李洛淵(イ・ナギョン)さんとは全く仲が良くありませんので、どこまで本気なのか不明です。

――というわけで、総選挙に向かって「韓国の有力な党」の動静は混沌としてきました。

(吉田ハンチング@dcp)

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