北朝鮮の金正恩総書記が韓国を挑発しています。金日成・金正日の遺訓を放り出して「統一を諦めた」発言を行いました。
北朝鮮・韓国の確執が激しくなっているのですが、左派・進歩系『共に民主党』の李在明(イ・ジェミョン)党首がとんでもないことを言い出しました。
2024年01月19日、『共に民主党』最高委員会において、北朝鮮の金正恩総書記に対し、
「敵対行為を中止しなければならない」
「無謀な挑発を続けるほど国際社会から孤立し、北朝鮮住民の苦しみが深まるだろう」
と述べました。ここまではまだいいかもしれませんが、この後がいけません。
「先代、北朝鮮の金正日、また金日成主席の努力が誹謗中傷されないように、損なわれないように努力しなければならないだろう」
と述べたのです。金正恩総書記に対しての言葉なので「韓国と融和策を取った初代と二代目を見習え」――という主旨でしょうが、しかしこの発言は間違っています
李在明(イ・ジェミョン)さんは、もともと運動圏上がりで、『SBW』(サンバンウル)を通じて北朝鮮に送金していた人物であり、地金が親北朝鮮なのはいうまでもありません。
しかし、金日成さんは、1950年06月25日に奇襲によって南進。朝鮮戦争を始めた張本人であり、共産主義にあるまじき世襲によって二代目を継いだ金正日さんは、数百万人といわれる餓死者を出しながら核開発を進めた人物です。
彼らがしたのは「韓国を消すための努力」です
武力統一(朝鮮戦争)を試みて失敗。国が傾いたのを糊塗し、韓国からお金を引き出すために「高麗民主連邦共和国」などというできもしない妄想を言い出したのが金日成さんであり、それを引き継いだのが金正日さんです。
もはや北朝鮮には韓国を戦争によって統一するような武力はありません。国民は飢え、燃料も弾もないのにできるわけはありません。だから、核とミサイルによる恫喝に頼っており、金ちゃんファミリーを維持するのが精一杯なのです。
返す返すも、1994年、クリントン政権のときに北爆しておくべきでした(日本も弾代ぐらいは出してもよかった)。
しかし、注意しなければならないのは――だからといって北朝鮮軍が南進しないというわけではない――という点です。
なぜなら、朝鮮戦争を再開するインセンティブが北朝鮮(軍と国民)にあるからです。
南進で戦争を起こせば、勝っても負けても「得」なのです。第2次朝鮮戦争に勝ったら(勝てませんけど)今よりいい生活ができます。負けても、金ちゃんファミリーの支配が瓦解し、今よりいい生活が期待できます。
逆に金正恩さんには全くインセンティブがありません。南進を仕掛けても軍事力の差から負けるに決まっていますし、負けたら確実に吊るされるからです。
金正恩さんが吊るされたくないのであれば、できることは実際には南進せず、ミサイルと核で脅し続けることだけです。「脅迫者は脅迫者たる資格を証明し続ける必要がある」――という脅迫者のセオリーのママです。
↑北朝鮮の皆さんは南に戦争を仕掛け、すぐ降伏すればいいのです。韓国および外国の軍隊を使って金ちゃんファミリーを除くことができます。結果として今より生活は良くなります。
ともあれ、李在明(イ・ジェミョン)さんは、金大中(キム・デジュン)さん、盧武鉉(ノ・ムヒョン)さんのぼんくら左派政権の夢がいまだに忘れられないのです。これが「運動圏上がり586世代」の考え方であり、限界です。
韓東勳(ハン・ドンフン)『国民の力』非常対策委員会・委員長が指摘するとおり、韓国はこのような世代に引導を渡すべきなのです。
(吉田ハンチング@dcp)