韓国「お金がない」ので米国の提案を断る。

広告
おススメ記事

中国も韓国も「お金がないので仕方ない」という話が多くなってきました。

読者の皆さんもすでにご存じかもしれませんが、先に韓国では「韓国版NASA設立へ」という報道が出ました。尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の悲願――と報道したメディアもあります。

「韓国版NASA」が2024年05月に発足か?

確かに尹錫悦(ユン・ソギョル)さんは、大統領選挙の際に「宇宙航空庁の設立」を公約として掲げていました。ただし、どこまで本気だったのかは分かりません。

しかし、2024年01月9日、国会の本会議で「宇宙航空庁の設立および運営に関する特別法」「宇宙開発振興法」の改正案が可決されました。

これにより、韓国に宇宙航空庁の発足が決まりました。

早ければ05月にも発足すると目されていますが、指揮系統は大統領直属の『国家宇宙委員会』の監督の下、科学技術情報通信部の長官が所管する予定です。

まず突っ込みたいのは、どこにそんなお金があるのか?です。あたらめて述べるような話でもありませんが、宇宙開発にはお金がかかります。ただでさ国税収入不足が問題になっているのに、新規に(とても)お金がかかる新機関を発足するのです。

――で、面白い話が出ています。

『NASA』からの提案を「お金がない」ので断った

月に再び人間を送る「アルテミス計画」が進められているのですが、アメリカ合衆国から「アルテミス2号に韓国製のCubeSat(キューブサット:超小型の人工衛星)も搭載しようか?」と持ちかけられたのに断った――というのです。

理由は「予算がないから」です。

↑YouTube『NASA』公式チャンネル「Why the Moon?」

アルテミス2号ロケットは、計画が延期され、現時点では「目標は2025年09月に打ち上げ」となっています。アルテミス2号には4人が搭乗し、月を周回して地球に帰還する予定です。

ついでに――というわけでもないのでしょうが、2023年10月、『NASA』は、「アルテミス計画」に参加する各国に「アルテミス2号」にCubeSatを搭載することを提案しました その中には韓国も含まれていたのですが……断ったのです。

アルテミスⅡのスペースが余ったので提案したと報じられています。韓国メディアによれば「約100億ウォンの費用でCubeSatを製造・調達すれば、月に送ることができた」とことなので、『NASA』も商売っ気を出したのかもしれません。

韓国メディア『東亜日報』は以下のように書いています。

(前略)
しかし、科学技術情報通信部は予算が不足しているという理由で、今年初めに「参加が難しい」と『NASA』に伝えた。

科学技術情報通信部の関係者は、「(提案を受けた)昨年10月末にすでに予算案が国会に渡された状況」とし、「追加予算確保のために国会にもこの内容を何度も説明したが、最終予算議決には反映されなかった」と述べた。

科学技術情報通信部はまた、『NASA』からキューブ衛星を合衆国に送ってほしいという時期が今年05月だったため、開発時間も不足したと説明した。
(後略)

⇒参照・引用元:『東亜日報』「정부, ‘예산 부족’으로 NASA 제안 거절… 항공우주학계 반발」

お金がないのは首もないのと同じ」といいますが(西原理恵子先生の名言)、せっかく本家の『NASA』から声が掛かったというに、もったいない話です。

こんなことで『韓国版NASA』とやらは、本当に役割を果たすことができるのでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

広告
タイトルとURLをコピーしました