定点観測です。2024年02月21日、韓国の関税庁が「’24年02月01日~02月20日の輸出入状況」を公開しました。月央の情勢になります。
2024年02月01日~20日
輸出:307億2,100万ドル(-7.8%)
輸入:319億5,300万ドル(-19.2%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-12億3,300万ドル2024年01月01日~02月20日
輸出:854億2,100万ドル(7.2%)
輸入:863億2,600万ドル(-12.4%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-9億500万ドル※( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「’24年02月01日~02月20日の輸出入状況」
02月は月央時点で「12億3,300万ドルの貿易赤字」です。しかし、通関ベースでのこの程度の赤字は、月末の最後の10日間で十分ひっくり返すことが可能です。実際、韓国はこれまでも黒転してきました。
今回の発表でご注目いただきたいのは、対年前年同期比の増減です。輸出が「7.8減少」し、輸入は「19.2%」も減っています。
この輸出減少について、関税庁は「旧正月の関係で営業日数が例年より少なかったから」としています。
2023年:15.5日
2024年:13.0日
この件については「ふーん」と受け入れるとしても、当月の見どころは、輸出品目別の「対前年同期比の増減」です。
輸出(2024年02月01~20日)
半導体:52億8,800万ドル(39.1%)
石油製品:28億7,600万ドル(-6.4%)
乗用車:25億7,400万ドル(-23.3%)
鉄鋼製品:22億3,800万ドル(-16.8%)
自動車部品:11億2300万ドル(-16.5%)
船舶:10億9,800万ドル(-16.0%)
無線通信機器:7億7,300万ドル(-9.2%)
精密機器:5億1,400万ドル(-18.5%)
家電製品:4億5,800万ドル(6.6%)
コンピュータ周辺機器:4億400万ドル(-1.7%)※( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「’24年02月01日~02月20日の輸出入状況」
韓国メディアは「半導体が対前年同期比で+39.1%」と書くでしょう。しかし、上掲のとおり、半導体(と家電)以外の主要輸出品目は対前年同期比マイナスの全滅です。これもまた営業日が2.5日短かったためなのでしょうか。
韓国が回復を切望する対中国貿易を見てみましょう。
2024年02月01日~20日
対中国貿易
輸出:58億1,800万ドル(-12.8%)
輸入:66億4,600万ドル(-10.8%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-8億2,800万ドル※( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「’24年02月01日~02月20日の輸出入状況」
当月は20日時点で約8.3億ドルの赤字です。
韓国の希望とは異なり、対中国貿易は回復の兆しを全く見せません。
(吉田ハンチング@dcp)