韓国の運命を決めるかもしれない「第22代 国会議員総選挙」の投開票日まで、残り20日です。各党、比例区の名簿も決まって、いよいよ決戦ですが……この名簿で面白くなっているのが、曹国(チョ・グク)さんのところです。
『共に民主党』と共闘する、と新党『祖国革新党』を立ち上げた疑惑のタマネギ男こと曹国(チョ・グク)さん。『共に民主党』支持層の中の、「李在明(イ・ジェミョン)がイヤだ」という有権者からの支持の受け皿となっています。
その結果、『祖国革新党』は比例区での政党支持を上げています。このままでは、『祖国革新党』から国会議員が15人出る可能性があります。では、どのような人物が名簿に載っているのか、上から順番に見てみましょう。
第1位 朴恩貞(パク・ウンジョン)
⇒元部長検事。「尹錫悦検察総長を退職させる」事案で『高位公職者犯罪捜査処』の捜査され、その最中に解任された。尹大統領を個人的にも憎んでいると思われる。
第2位 曹国(チョ・グク)党代表
⇒第二審で懲役2年実刑判決。控訴して大法院で争う予定。大法院で有罪になると監獄行き。
第3位 イ・ヘミン
⇒元グーグル本社シニア・プロダクト・マネージャー。
第4位 申荘植(シン・ジャンシク)党報道官
⇒飲酒運転および4回にわたる無免許運転。前科者。
第5位 キム・ソンミン
⇒元健康保険審査評価院長。
第6位 金峻亨(キム・ジュンヒョン)
⇒元国立外交院長。米韓同盟を「ガスライティング」と評した。反米主義者と思われる。
第7位 ム・ジェウォン
⇒歌手「Riaa」。
第8位 黄雲夏(ファン・ウンハ)院内代表
⇒文在寅政権下で大統領府が蔚山市長選挙に介入した事件で、第一審で懲役3年判決。『祖国革新党』を代表する恥知らずの一人。
第9位 鄭春生(チョン・チュンセン)
⇒元大統領府女性家族秘書官。
第10位 車圭根(チャ・ギュグン)
⇒元法務部出入国本部長。金学義(キム・ハクウィ)元法務次官に対する違法な出国禁止命令で裁判中。
第11位 カン・ギョンスク
⇒元大統領直属国家教育会議本会議委員。
第12位 徐旺鎮(ソ・ワンジン)
⇒元ソウル研究院長。朴元淳(パク・ウォンスン)元ソウル市長の側近。セクハラ事案によって自死に追い込まれた朴元淳(パク・ウォンスン)さんをかばった時点でお里が知れる人物。
第13位 ペク・ソンヒ
⇒元大統領直属低出産高齢社会委員会政策運営委員。
第14位 金炯淵(キム・ヒョンヨン)
⇒元法制処長。発言によって文政権に気に入られ、大統領府法務秘書官・法制処長に抜擢された。「高速出世」男といわれた。口先三寸で左派・進歩系権力者に取り入るのが上手な人物。
第15位 イ・スクユン
⇒高麗大学教授。
第16位 チョン・サンジン
⇒『映画輸入配給社協会』会長。
第17位 ナム・ジウン
⇒『文化遺産回復財団』研究員。
第18位 ソ・ヨンソン
⇒元議政府女子中教師。
第19位 ヤン・ソヨン
⇒作家。
第20位 申尚勲(シン・サンフン)
⇒元慶尚南道議員。
意外かもしれませんが、名簿第1位は曹国(チョ・グク)さんが名簿の筆頭ではありません。韓国ではマナーとして比例名簿の第1位を女性にするのです。そのため、朴恩貞(パク・ウンジョン)さんが曹国(チョ・グク)さんより上になっています。
上掲のとおり、裁判中などの人物が目立つのがこの党の特徴です。
誰がこんな恥知らずが党首を務める政党を応援しているのでしょうか? 『韓国ギャラップ』の調査によると、40代、50代です。「いい加減にしろ老害が」なのでしょう、20代の若者の『祖国革新党』に対する支持は驚異の「0%」となっています。
国会議員を出すかもしれませんが、『祖国革新党』の議員は若者からは全く支持されないことになるでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)