定点観測です。
2024年03月21日、韓国の関税庁が「2024年03月01~20日の輸出入動向」のデータを公表しました。以下をご覧ください。
2024年03月01~20日
輸出:341億2,500万ドル(11.2%)
輸入:348億3,600万ドル(-6.3%)
貿易収支(輸出 - 輸入):-7億1,100万ドル2024年01月01日~03月20日
輸出:1,412億8,100万ドル(11.2%)
輸入:1,373億400万ドル(-9.4%)
貿易収支(輸出 - 輸入):39億7,700万ドル※( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「’24年03月01日~03月20日の輸出入状況」
03月の中盤時点で貿易収支は「-7億1,100万ドル」。通常の韓国の例からいえば、この程度の貿易赤字は最後の10日間で黒転可能です。まず間違いなく黒字転換するでしょう。
当月の注目ポイントは、韓国が望んでいた半導体が回復している点です。
↑黄色のマーカーが半導体輸出です。「63億3,600万ドル」で対前年同期比「+46.5%」。
その代わりといってはなんですが、EVの先行きが怪しくなってきた「乗用車」が対前年同期比で「-7.7%」と沈んできました。どこまでEVは主力輸出品で持つかどうかです。
先にご紹介したとおり、韓国の自動車輸出はもはや北米市場頼みとなっています。北米市場でEVが失速すると韓国自動車が甚大な被害を受けるものと推測できます。
では、韓国がなんとか回復させたい対中国貿易はどうなっているのでしょうか。以下です。
↑黄色のマーカーが対中国輸出、赤いマーカーが対中国輸入です。2024年03月01~20日
輸出:66億4,400万ドル(7.5%)
輸入:76億2,400万ドル(-9.0%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-9億8,000万ドル
20日時点で「-9億8,000万ドル」。ざっくり10億ドルの赤字です。
もしかして中国貿易をなんとかトントンにできたら、もっと儲かるんじゃないの――と思われるかもしれません。全くそのとおりなのです。
あと10日で黒転させることができるかどうか、です。前月は16カ月ぶりに対中国貿易をかろうじて黒字にすることができました。03月がどうなるかは見ものです。
(吉田ハンチング@dcp)