2024年10月08日、韓国の『サムスン電子』の第3四半期の暫定業績が公示されました。以下です。
2024年第3四半期
総売上:79.00兆ウォン(17.21%)
営業利益;9.10兆ウォン(274.49%)2024年第1~3四半期累計
総売上:224.98兆ウォン(17.69%)
営業利益;26.15兆ウォン(599.20%)※( )内は対前年同期比の増減
⇒『韓国金融監督院 公示システムDART』公式サイト
2024年第3四半期の営業利益は9.10兆ウォンで対前年同期で「+274.49%」と大きく回復しました。対前年同期比で見ると派手な数字ですが、これは2023年第3四半期の営業利益がわずか「2.43兆ウォン」しかなかったためです。
同様に第1~3四半期累計では、対前年同期比「+599.20%」ですが、これまた2023年には「3.74
兆ウォン」しかなかったせいです。
第3四半期の営業利益「9.10兆ウォン」と良さげに見えますが、ご注目いただきたいのは対前期、すなわち2024年第2四半期と比較すると「-12.84%」と減少していることです。
実際、『サムスン電子』の第3四半期の市場コンセンサスは「10兆ウォン超え」だったので、今回の公示データでは予測を裏切ったことになります。
この記事を制作している段階では、まだ10月08日の市場は締まっていませんが、『サムスン電子』の株価は以下のようになっています。
市場では今回公示された暫定業績は評価されていません。むしろ「6万電子」を維持していいものやら……という迷いが感じられるプライスアクションです。
『サムスン電子』の説明によれば「HBM3Eの場合、予想に比べて主要顧客の方向事業化が遅れた」とのこと。収益性の良いHBM(高帯域メモリー)の承認をまだ受けられてはいない――と推測できます。『NVIDEA』承認が第3四半期中に得られる――という話もあったのですが、いまだ実現されていないのでしょう。
まあここまではいいとしても、以降『サムスン電子』の業績がどうなるか、です。
(吉田ハンチング@dcp)