韓国教授「日韓通貨スワップは全く必要ない」「日本の報復は効果がない」と言明

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いわゆる「徴用工問題」を巡って対立が激しくなっている日本と韓国ですが、韓国メディア『The Korea Times』に建国大経済学科の教授の面白い興味深い言説が掲載されました。

以下に一部を引用します。

チェ・ベグン建国大学経済学科教授は3日、「日韓通貨スワップを締結する必要がない」とし「日本の方が(経済的に:筆者注)惜しい状況で、私たちは惜しい状況では全くない」と述べた。

チェ教授はこの日、TBSラジオ『キム・オジュンのニュース工場』に出演し、政府の通貨スワップ締結の戦略についての質問に、「日本の心配をしろと伝えてほしい」と述べた。

⇒参照・引用元:『The korea times』「チェ・ベグン『日韓通貨スワップは必要がない…日本の方が惜しい状況』」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)

経済的に困窮しているのは日本の方で、韓国はまし、と崔教授は述べています。果たしてそうでしょうか。

チェ教授は、日韓通貨スワップの締結に急がなくてもいい理由について、日本経済の低迷とウォンに比べ円高の切り上げ率が低い点を挙げた。

彼は「日本の信用格付けは、韓国より二段階低いにもかかわらず、(景気後退)により下方調整する可能性がある」と説明した。

また「3月20日以降ドルの価値は非常に下がっているが、韓国通貨はその間6%切り上げた一方、日本の通貨は4.5%に過ぎない」とし「日本の円が国際市場ではさほど魅力的ではないということを示している」と付け加えた。

いろいろ突っ込みポイントがあるのですが、まず「日韓通貨スワップ協定」の締結と日本経済の低迷にはなんの関係もないでしょう。自国(韓国)の外貨流動性を確保するためのものであって、日本の経済が低迷しているから必要ないという論はおかしいです。

また、韓国の人はなぜか「信用格付け」について非常に気にしますが、日本は大して格付けを気にしません。なぜかというと、韓国と違って信用格付けが下がったところで「国債が売れなくなる」「債券の引き受け手がいなくなる」という事態にはならないからです。

韓国という国は、外貨建て債券に頼っているところ大(だい)なので、「日本は格付けが低い」⇒「借金が難しい(国債も債券も借金の手段ですので)」⇒「大変だねぇ」みたいな認識かもしれませんが、日本の場合には国債はほとんど国内で消化されていますし、マイナス金利にも関わらずほとんど信用は毀損されてはおりません。

さらに対ドルレートでウォンの方が値上がり率が高いから、という話も「だから何?」です。現在ドルは確かに安くなっています。これはアメリカ合衆国がじゃぶじゃぶじゃぶじゃぶドルをまいており、為替レートというのは基本「お金の量の比」で決まりますので当然のこと。リスクオンの状況で、ウォンの方が値上がりするというのは「それだけ新興国のマイナーな通貨」だからです。

まして「国際市場で魅力的かどうか」と日韓通貨スワップ協定になんの関係があるのでしょうか。通貨スワップ協定を締結するのは、できれば国際的に安定した外貨を入手して、外貨の流動性を確保するためです。日本の「円」はハードカレンシーで、「ウォン」のような韓国でしか使えないローカルカレンシーではありません。

国際市場で人気がないからハードカレンシー「円」は要らない、というのはどういうスジの話なのでしょうか。

一万歩譲って、ウォンが国際市場で魅力的な通貨だとしても危機的な通貨安にならない保証はありません。

日本が報復を行っても韓国には効かない

さらに同教授は以下のような発言をしています。

強制動員被害者(原文ママ:筆者注)の賠償判決を履行していない日本企業の資産売却手続きを控え、日本政府が報復に出ることを予告していることと関連し、チェ教授は「私たちは、防御する能力が十分である」とし「輸出報復よりも効果がないだろう」と強調した。

日本政府がどんな報復を行うか、まだ何も発表していない段階でなぜこんなに自身満々なのかが不明です。

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で対中国の手をご紹介しましたが、同様に日本政府・日本企業が「韓国のドル流動性を枯渇させること」に狙いを定めて行動を開始したら、韓国は相当ひどいことになるでしょうが……そこまでは考えが至らないのでしょうか。

教授がどんなにDisろうが、日本は世界第3位の経済大国です。「なめてもらっちゃ困る」というところではないでしょうか。

(柏ケミカル@dcp)

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