韓国の「第22代 国会議員総選挙」が2024年04月10日、いよいよ明日となりました。
本日09日、各立候補者、各党の党首は「最後のお願い」に精力的に取り組みました。
↑『国民の力』立候補者への支持を訴える韓東勳(ハン・ドンフン)さん(月亭方正似)。
まず政府与党『国民の力』の韓東勳(ハン・ドンフン)非常対策委員長ですが、「1票が足りません」と絶叫しています。
「過去2年間、韓国政府と与党は民生法案が野党の足かせに阻まれ、仕事をしようとすると犯罪者の防弾に阻まれて大変でした」
「あらゆるフェイクニュースと虚偽の扇動で政府を傷つけ、超党派的な協力が必要だった外交と国の未来がかかった改革にも逆らった野党が、犯罪者を立候補者として公認、悪口を言い、女性蔑視の公約をしても200議席を獲得すると大声で叫んでいる」
「それにもかかわらず、私たちの不足のために彼らを阻止するのが大変です」
「過去2年間、犯罪者集団を相手に悪戦苦闘してきた政府と与党に、引き続き戦える力を与えてほしい」
「4年間ずっと仕事はせず、防弾だけしようとする勢力、連鎖して刑務所に行かなければならない人々に私の国、偉大な大韓民国の立法府を任せることはできない」
と投票と支持を訴えました。一方の最大野党『共に民主党』の党首・李在明(イ・ジェミョン)さんはいつもどおりですが、マイクに不要なボヤキを拾われてしまいました。
↑遊説を終えてクルマに乗り込む李在明(イ・ジェミョン)さんですが、2024年04月06日、不要な発言がマイクにとらえられていました。
クルマに乗り込んだ李在明(イ・ジェミョン)さんは「働くふりをした……ああ、腰が痛い」とぼやいていました。李在明(イ・ジェミョン)さんは1964年生まれなので、今年で60歳(誕生日は12月22日なのでまだ59歳)ですから、長時間の遊説は確かに腰にくるのかもしれません。
しかし「働くフリ」は余計でした。
選挙運動最終日の09日は、李在明(イ・ジェミョン)さんは裁判に出席でした(上掲写真)。
李在明(イ・ジェミョン)さんの弁護側は「選挙戦の最中だから勘弁してくれよ」と主張したのですが、裁判所は「(お前の断食とかで)ただでさえ裁判が遅延してるんだ。ふざけんな」(意訳)という対応で、出席せざるを得なくなったのです。
李在明(イ・ジェミョン)さんは「04月10日、国民が主人である国を再び作る。国民の勝利の道具として与えられた役割を果たす」と述べてから裁判所に入りました。
「私が捕まらないで済む国をつくる」の間違いではないでしょうか。
今回の総選挙の台風の目になった感のある曹国(チョ・グク)さんですが、『祖国革新党』への支持が上昇しているというのですっかり意気軒昂。
「『共に民主党』と『祖国革新党』が合わせて200議席を取れば、金建希(キム・ゴンヒ)およびその生母であるチェ・ウンスン氏の株価操作犯罪を捜査することができる。200議席を私たち確保すれば、金建希(キム・ゴンヒ)が法廷に出頭する姿を見ることができるだろう」
と述べています。なんのために当選したいのか、その理由が実にあほらしい限りです。この人は、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の奥さん・金建希(キム・ゴンヒ)さんを法廷に立たせるために選挙を戦っているのでしょうか。
また09日には、ソウルの光化門広場で選挙運動を終えますが、これには「光化門広場は朴槿恵大統領を国壟断で引きずり下ろした場所で、ろうそく革命を継承して検察独裁政権の早期終焉のために行動する政党になるという意味がある」(『祖国革新党』報道官による)そうです。
朴槿恵(パク・クネ)大統領を引きずり下ろしたと自慢していますが、これはでっち上げによる一種のクーデターであって、韓国史に汚点を残したというべきもの。左巻き勢力に屈した事件です。
200議席を取ったら――と述べていますが、もしそうなったとても、曹国(チョ・グク)さんは大法院(最高裁判所に相当)の判決が実刑で確定したら監獄行きです。
↑ほっぺたにうずまき模様が似合う李俊錫(イ・ジュンソク)さん。右はご両親。
面白いのは、『国民の力』を蹴り出された、あほの子こと李俊錫(イ・ジュンソク)さんです。『改革新党』を立ち上げて選挙を戦っていますが、とうとう両親まで登場しました。選挙戦に両親が出てきて支持を訴えるというのも珍しいでしょう。
『共に民主党』から蹴り出されて『新しい未来』を結党、総選挙に臨んでいる李洛淵(イ・ナギョン)さんですが、党への支持は芳しくありません。『共に民主党』非李在明(イ・ジェミョン)派の受け皿は、恥知らずの曹国(チョ・グク)さんの『祖国革新党』となったため支持が伸びないのです。
韓国の選挙は「世論調査がアテにならない」といわれます。
そもそも調査対象の数が少ないというのが一つと、調査機関にすでに政治色があり偏った結果が出がち――というのがその理由とされます。
いよいよ投開票が明日となりました。さあ、どんな結末が待っているでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)